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コロナ禍のころ、フランスの思想家ジャック・アタリの「合理的利他主義」が注目された。合理…
「下向きの自己啓発書」と僕が勝手に読んでいるジャンルがある。 一般的にビジネス書や自…
二〇一九年の東京大学の入学式、社会学者の上野千鶴子さんが、受験競争を勝ち抜いた新入生たち…
むかし上岡龍太郎と笑福亭鶴瓶がやっていた『パペポTV』というテレビ番組があった。二人がフ…
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昨年、『「逆張り」の研究』(筑摩書房)の刊行記念として、丸善京都店でブックフェアを行いま…
ひろゆきは異世界転生する。しかし、ホリエモンは異世界転生しない。この点にふたりのキャラの違いがもっとも表れている。 たしかに両者には共通する感覚がある。どちらも集団の不合理なルールが大嫌いだ。 少し前、ホリエモンが「寿司職人が何年も修行するのはバカ」と発言して、炎上したことがあった。寿司屋で下積みする必要はない。専門学校で集中的に勉強したほうが効率良く技術を習得できる、と。こういう発言の背景には、前回触れたインターネットのオープンイノベーションの考え方がある。 「
(前回のつづき)
(前回からの続き) 資本主義はさまざまな集団を解体していく。その最果てにあるのが、フリ…
(前回からのつづき) どの集団にも謎ルールが存在する。謎ルールとは、集団のほとんどのメ…
(前回からの続き) アシュリー・バビットという退役軍人の女性が銃で撃たれて死亡した。20…
(前回の続き) 統治の倫理が思いがけず悪意ある行動を生み出してしまう。 統治の倫理は集…
ぼくが編集者として働き始めたころ、まったく異なるタイプの先輩の編集者がいた。ひとりは金…
言葉は別の意味をほのめかすことができる。世界に悪意が満ちているように見えるのは、言葉そのものに原因がある。 京都の老舗のうどん屋さんで、ある文学研究者とごはんを食べたことがある。その研究者は東京出身で、京都に来たというだけでテンションが上がりまくっていた。店内には洛中洛外を描いた古い京都の地図が貼られていた。その研究者は指を指して、「このあたりに谷崎潤一郎が住んでいたんだよ!!!」とおおはしゃぎしていた。 すると、店員のおばあさんが、注文したうどんを持ってきた。そし