見出し画像

コラム(2)ナンバ歩きを練習する履物について 

ナンバ歩きを練習する際の履物についてまとめてみます。

服装は、普通に運動できるものであれば問題ありませんが
履物は注意が必要です。


葛飾北斎の浮世絵 「富獄三十六景 相州仲原」

こちらは 葛飾北斎の浮世絵 「富獄三十六景 相州仲原」
この手前の人物にご注目ください。

葛飾北斎の浮世絵 「富獄三十六景 相州仲原」拡大

この様に、江戸時代の歩き方では、
後ろにある足指の付け根を大きく曲げて歩いていました。
これにより前にある足への体重移動がスムーズになり、滑らかに歩けます。

当時の履物
・下駄
・草履
・草鞋
・足袋
いずれもこの足指の付け根を大きく曲げられるようになっています。

残念ながら、
現代の靴では、足全体がしっかり保護されているものが多く、
足指の付け根を大きく曲げられるものが少ないです。

足指付け根が曲げられないと、歩いているときに両足の間の体重移動がうまくいかず、ぎこちない歩きになってしまいます。

そのため、ナンバ歩き用に靴を履く場合、
靴底が薄く柔らかく、アッパーの柔らかい靴
がお勧めです。
たとえば以下のような靴でしょうか。
・小学校の上履きのように底が柔らかく曲がりやすい靴
・Vibram five fingersのように靴底が薄く柔らかい靴

実際に履いてみて、
足指付け根の部分が直角に曲げられる履物を選んでください。

足指付け根の部分が直角に曲げられる履物を選ぶ

筆者(大場)は、Vibram FiveFingersを履いています。
この靴は靴底が5ミリほどとかなり薄く、
小石を踏むとけっこう痛いのですが、
足の自由な動きを邪魔しないため、ナンバ歩きには適しています。

実際、私はこの靴で100kmマラソンを完走したこともあります。

現代の靴は、足をしっかり保護する目的で作られたものが多いので、
柔らかさが犠牲になっているものも多いです。

履物の目的の違いを知ったうえで、
ご自分に合った履物を選んでいただけたら
と思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?