2024年5月25日(土)

先日も書いたかもしれないが、隣の部屋の婆のワガママひどい。
足腰がそこまで強くないけどオムツは嫌みたいで個室でポータブルトイレを使っているようなのだが、部屋の中はコロコロのついた椅子で移動しているようで、その移動音がうるさい。
たまにしかしないのであれば別にいいのだが、どうやら婆はじっとしていられないらしく、壁1枚挟んでいてもゴロゴロゴロゴロ常にうるさいのである。
その上、看護師さんを呼ぶときも、ナースコールがないので普通は自分で呼びに行くのだが、それも部屋の中から「看護師さん〜」と呼ぶだけである。看護師さんには全く聞こえない。
補足をしておくとナースルームは鍵がないと入れず、小さな窓から呼ばなければ気づいてもらえない構造になっているのだ。
そんなわけで、ドア越しに婆がようやく部屋から出て看護師さんを呼びに行こうとしたときに、「キャー!!」という悲鳴が聴こえたのでドアを覗いてみると、ナース室の前で婆が倒れていた。
幸いにも怪我などはなかったようだが、なにやら昨日は午前中にも派手に転倒したらしく、看護師さんたちに「もう今日転ぶの2回目なんだから寝ときなよ」「薬飲み過ぎなんだよ」など、色々言われていた。
それでも婆はしぶとく公衆電話から電話をしようとしてて、テレカも本当は看護師さんに預けないといけないのに勝手に隠し持っていたりと、まぁなんつーかとにかくワガママなのである。
そして、そんなワガママ婆と反対側の部屋にも、昨日腕を骨折している爺が入ってきて、別に最初はハキハキしてる感じで骨は折れてるけどだだの元気な爺だと思っていたのだが、これまたワガママ爺だった。
というのも、爺がお金を貸している先輩かなんかに面会に来てお金を返して貰いたいらしいのだが、面会のルールも厳しいので、それができるのかを月曜にドクターに聞かないとわからない、と看護師さん(強め)が答えたのである。
しばらく同じやりとりが続いていたと思ったら、いきなり爺がキレだして「なんでもかんでもドクタードクターってなんだよオラァ!」「そんなにドクターが偉いのかよ!」などど怒鳴り散らしていた。
そして看護師さんが動じることなく冷酷に対応を続けていたら爺は消えていった。
私はちょうどスマホとお菓子をとりにナースステーションの中に入れてもらっていた時だったので、小窓から怒鳴り散らす爺がなんとも滑稽だったし、「そんなにドクターが偉いのかよ」と言ったフレーズがなんとも惨めであった。
看護師さんに暴言を吐いている時点で間違いなく爺よりドクターの方が偉いだろう。
まぁそんな感じで、そんな爺と婆だけではないのだけれど、あぁいう爺と婆にはウンザリである。
あと、昨日の夜部屋で本を読んでいたら、どこかからドアをノックする音がずっと聞こえていたので(両サイドの爺婆ではない)、廊下に出てみたら、保護室から個室に移動になったあの女の子だった。
どうやら鍵がかけられていて出られないので、用事ある時はノックをしているらしい。
それで、私が15cm四方程の小さな窓からナースステーションを指さしたら、女の子は虚ろな目で頷いたので、看護師さんを呼んだ。
私が退院するまでに、あの女の子は自由に出入りできる部屋に移動できるだろうか。
ワガママな爺と婆には一切の援助をするつもりはないが、あの女の子についてはまた何か助けてあげることができればいいなと思った。

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