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江戸小噺◎感情の蛇口を開く

NHKあさイチを見ていて、メタファーで感心したのが「感情の蛇口」と言う言葉。ゲストのジェーン・スーさんの言葉です。こどもの頃は感情に蓋をしないで喜怒哀楽を精一杯表現するけれど、いい大人になるほど、感情に蓋をすることが増えますね。必要な時もあるけれど、ずっとそうしていると感情の蛇口が閉まったままになり、開きにくくなって無表情になっていきがちです。※なんて、わかりやすい表現!(スーさんに感謝です)スーさんは、プロレスを見に行って、その時一気に水をどばーっと流しながら蛇口を開くのだそうですが、私は江戸小噺もそれありあり!!って思います。

 何でもやりようで、・・小噺の会を始める時、皆さんに「『よーっ、待ってました!!』とかけ声をお願いしますね」と言うのですが、これまさに感情の蛇口を開く言葉と思います。そして、江戸小噺を発表してくれたお客さんに拍手する時「いぇ~い!!」と声を出しますが、これも感情の蛇口を開く言葉です。江戸小噺の中にも、蛇口を開く言葉(セリフ)があります。
たとえば、「おかあちゃ~ん、パンツ破れた」「またかい」なんて、5歳のチコちゃん?になりきって表現したら、感情の蛇口は・・・開きます。

小噺「13か月」
弟「兄ちゃーん、一年は十三か月だよな~?。」
兄「なに、ばかな事言ってんだ。一年が十三ヶ月なわけねぇだろう。」
弟「だってさー、1月2月・・・12月、お正月ってんだ~。ほらみろ、一年は十三ヶ月だ~。」
兄「ばか、お盆が抜けてら。」

こんな江戸小噺だと、普段は人に言えないような言葉でも、ただ小噺として思いきって表現できるので、話せば感情の蛇口は開きます。
蛇口が開くことを沢山するほど、豊かな自己表現が普段もできるようになったり、感情豊かに少し近づくような気はしませんか?この事は、自分の感情をより認識することでもあるので、他人の感情を察することにも繋がります。昔空気が読めないという言葉が一時言われていましたが、これは感情の蛇口を閉めていることも原因の1つです。怒れないとか、泣けないも同じと思います。
 だからね、江戸小噺の居場所の中で思い切り声を出したり、もちろんそれだけではなくって、沢山遊んで心の感情の蛇口を開いたり閉じたり、自由自在に調整できる自分でいたいな~と思っています。あなたはどう思われますか?
そんな事も、江戸小噺効果の1つです。ぜひ、声に出してお試しください。

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