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ガーゼのお話

コロナがピークを迎えた時、街中からマスクが消えました。

手作りマスクが評価され、街の手芸屋さんからガーゼ生地が無くなってしまう現象が起こりました。

市販のマスクが手に入りやすくなり、アパレルさんからスポーツメーカーさんまで様々な種類、機能を持ったマスクが販売されている現在でも、手作りマスクの需要が多いですね。

手芸や生地に携わる人間としては大変ありがたいお話です。

さすがに暑くなってきたので、最近ではひんやりした素材を使ったものや、表をレースなど通気性の良い素材や薄手の素材にして裏側をシングルガーゼにするなど、様々な工夫がなされています。

今の主流からは少し外れちゃってるかもしれませんが、手芸・服地屋さんの扱うガーゼのお話をしたいと思います。


服地など切り生地の切り売りを行っているショップで扱っているガーゼの大半はダブルガーゼになります。
ケガをしたときに用いる包帯もガーゼですが一重組織で、目が粗く透けていて地が寄ってしまう特徴があります。
服地用のガーゼは地が厚くて透けにくいのが特徴です。
ダブルガーゼの特徴は、肌に優しく、汗を吸い、ふんわりとしていることから空気が汗を運び去ってくれるんです。
ですから、赤ちゃんの肌着としてよく用いられていますね。
もちろん、子供や大人のワンピースやブラウス、シャツなどの衣料にも使えますよ

ちなみに写真のガーゼはオーガニックコットンです。

今に時期にはちょっと暑いので、寒い冬場などにまた動き始めると思います。

しかしまぁ、面白いもので、コロナのピーク時には、オーガニックガーゼをわざわざ漂白して出していたメーカーさんもあったくらいです。
「白のオーガニックダブルガーゼ」としてね
それってオーガニックとは言えないのでは?なんて思ったりもしたのですが、飛ぶように売れたそうです。
それだけ異常事態だったって事なんでしょう


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