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電波史の散歩道☆彡 1885M18. . .

電波史の散歩道☆彡
〔電波(電磁波) 歴史のおはなし〕
日本初の電磁波実験 

 志田林三郎((しだ りんざぶろう 1856年 (旧歴 安政 2年)~1892年 日本 日本初の工学博士)は、1885年(明治18年) 隅田川の両岸にて、隅田川の水面を用いた無線電信の実験に成功し、1886年(明治19年)までに、隅田川及び東京湾で「導電式」の実験を行った。

 日本の電磁波の歴史では、最初の実験といえる。

 導電式(伝導式)無線電信機による実験は、河川等を隔て、送信側は、両端を設置した架空電線内に、電信符号に相当する電流を流し、受信側は、河川等の対岸に、両端を設置した架空電線内に共通導体となる「水」(大地、水面等も含む。)を通して、架空電線回路にある受信器を作動させるもので、架空線の長さは、送受信を行う距離の約2~3倍を必要とし、距離が離れるにしたがって、装置が大がかりとなるため、実用化されなかった。
 
【参考文献】
 「日本無線史」第一巻 第一編 無線技術史(上) 1950年(昭和25年)12月30日 電波監理委員会 P1
 「江戸東京年表」 1993年(平成 5年) 大濵達也 吉原健一郎 小学館

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