春風亭一之輔を見に行かなかった
上野鈴本演芸場五月中席夜トリは春風亭一之輔だった。
ネタ出しである。
最終日5/20(月)は「らくだ」だった。
見に行きたい!
と思ったが行かなかった。
結局家で寝転んでNHK「鶴瓶の家族に乾杯!」
一之輔ゲスト回の後編を見ていた。
人見知りと言いながら(落語家には多いと思う)子供たちを従えて歩く一之輔師匠。
老婦人と話していて旦那さんを失ったばかりと知り、つい帽子を取る一之輔師匠。
銭湯を見つけてつい湯につかってしまう一之輔師匠。
そして、つい小さな店で手作り落語会を開いてしまう。
こんな地道な努力を続けた結果の抜擢真打である。
今最もチケットの取れない落語家である。
揚句に笑点出演者となり、いきなり会った人に「一之輔さんだ!」と言われる。
2017年にNHKの「プロフェッショナル」に出演した時は大して話題にもならなかったのに……。
そんな一之輔師匠を生で間近に見られるのに、寝転んで聞きに行かなかった私。
前売券のある落語会なら、だるくても無理して行くのに。
ふらっと行って入れる寄席って良し悪しだ。
(今や一之輔トリは並ばなきゃ入れないのだが。
実際ふらっと行って札止だったこともある)
そうして……何なんだ!?
テレビでの一之輔師匠は、土産物屋で奥さんへの土産はどれがいいか女店員さんに尋ねている。
好感度爆上りじゃんかよ!!
そうそう!
小学生女子たちは洋服の一之輔師匠には少しばかり侮った風に話していた。
なのに、着物で高座に上がった途端に胸キュンの表情を見せた。
でしょう?
あのね。
落語家のステキの半分は着物で出来ているのよ!!
多少落語がまずくとも(一之輔さんは違うけどね)和服の立ち居振る舞いに、胸がキュンキュンしてしまうのよ。
みんな寄席に行こうね!!
って、どの口が言う?
今日もまた「行かなかった話」なのだった。
どっとはらい。
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