見出し画像

江戸、研究方針と競争力リスト

世界で勝負するため、江戸を研究することに決めましたが、どの様な方針でまとめていくのか、大体のフレームワークを定めておきたいと思いました。


競争力リストの定義

まず、江戸で“世界的な競争力”を持っていたであろう事象を洗い出します。それを競争力リストとして一覧にまとめます。

勿論、研究を進めていくうちに新たな競争力とみなせる事象が出てきた場合はリストに付け足し、実は嘘だった、みたいな時にはリストから除外する運用で進めたいと思います。

ちなみに、“世界的な競争力”の判断基準は以下。

『日本人でしか分かり得ないものを深掘りしている上での価値か?』

この基準に基づき飽く迄も私の独断と偏見で深掘り対象を炙り出していきます。


研究のまとめ方

基本は江戸に関する文献を読んでまとめていくスタイルなので、一つ一つのトピック毎に深掘りするスタイルと並列的に深掘りしていくスタイルの併用になるかと思います。

よって、上記の競争力リストに応じてカテゴリー分けを行い、カテゴリーの中で連番的に記事を作っていこうと思います。

その深掘りの中で、現代社会の中でも活用できそうなエッセンスは無いか考察し、仮説を作るところまで意識的に取り組もうと思います。

できれば新規ビジネスプランも考えれたらと思います。


現状の競争力リスト

現状の競争力リストを以下とします。

1. 人口世界一
2. 人口密度世界一
3. 上水道完備世界一
4. 衛生的かつ安全な町
5. 自然の多い美しい町
6. 一人当たりのGDP世界一
7. 金融システム世界一
8. 識字率世界一
9. 大衆の精神性と品位
10. 多様な食文化(2020.3.1 追記)

一応、夫々別の原因から生じたであろう事象という視点で項目分けをしてみました。

1. 人口世界一
人口世界一はリストの他の事項と関連性の高い事象かと思いましたが、ここでは特に町づくりの政策面にフォーカスして深掘りできたらなと思います。

2. 人口密度世界一
現代でも東京は世界有数の人口密集都市です。それを支えた住環境の一つに長屋があります。まずは長屋の設計思想や運用方法、実際に住んでていた人が大切にしていた対人ルールなどを中心に掘り下げていこうと思います。

3. 上水道完備世界一
人口の増加を支える重要な要素の一つである水の確保において江戸は世界でもトップレベルのインフラを築いていました。何故そのようなことが実現できたのか、政策や組織論的視点でも深掘りができると思っています。

4. 衛生的かつ安全な町
上水道と共に下水道の整備も進んでおり、政府が敷いたルールの厳格化により江戸の町はとても衛生的に保たれていたそうです。かつ、治安という面でもとても実効性の高い施策をとることで江戸の町の安全性は高度に保たれていたと言います。このあたりの仕組みを深掘りしていきたいと思います。

5. 自然の多い美しい町
徳川家や武家を中心とした庭園文化が庶民にまで降りてきて、江戸は緑と花に溢れた自然豊かな町だったそうです。江戸時代に外国から訪れた人々が残した文献の多くは江戸の町の自然の豊かさに言及していたとされています。人が自然を愛でる気持ちや町全体を巻き込むムーブメントを起こす仕組みを文化的な面から深掘りできればと思います。

6. 一人当たりのGDP世界一
当時日本は鎖国状態にあったにも関わらず、一人あたりのGDPは世界最高水準でした。資本主義が世界を席巻する前の文化圏においてどのような日本独自の経済圏を築いていたのかを深掘りしていこうと思います。

7. 金融システム世界一
米を中心とした先物取引など、金融の仕組みが発達していたという話も有名ですが、どの様にして市場が形成されていったのか、またその誕生を担保した社会環境はどの様なものだったのか深掘りしていきます。

8. 識字率世界一
江戸落語の中に、字が読めない人をバカにする笑いがあるくらい字が読めない人がマイノリティーになっていた事実がありました。寺子屋などの制度は有名ですが、江戸の教育システムの全体像と大衆の勤勉性を醸成した文化を掘り下げていきたいと思います。

9. 大衆の精神性と品位
江戸が260年も続いた土台として支配階級にあった武士の高い精神性に言及する書籍は多いですが、武士に止まらず士農工商夫々が持っていた品位的なところを深掘りし、大衆文化が花開いた江戸の文化的素地を精神的な面で深掘りしていきたいと思います。

10. 多様な食文化(2020年3月1日追記)
今健康ブームに乗って『日本食』が世界でも注目されている事実がありますが実は、そば、寿司、天ぷら、うな丼、魚や鶏肉を使ったすき焼きといった日本食を代表する食の多くは江戸時代に誕生しています。これら豊かな食文化が花開いた要因を探ることは国際的な競争力のヒントになると思い競争力リストに加えることにしました。


まとめ

今の所、この9項目をカテゴリー化して深掘りしていこうと思います。

繰り返しになりますが、世界で勝負できるサービスを作るというのが最終的な目標なので、飽く迄も現代に活かせるエッセンスを抽出するという目標をぶらさない様に考察を進めていけたらと思っています。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?