私の昔話17

「叔父さんの交友関係」
叔父さんがアメ横を歩くと皆、挨拶します。ガード下の通りはほとんど、あめ屋でした。どの店でも、私のズボンの両ポケットにあめを好きなだけ入れてくれます。交番に顔を出すと制服巡査は最敬礼します。私が1人で遊びに行くと、腰のピストルを外し弾丸をぬいて、私に手渡します。やっと持てる重さのピストルで遊びます。制服巡査は私に釘を刺します。誰にも話したらダメだよと。時々秋葉原に近い昭和通りにある工場の社長さんに会いに行きます。平家建ての建物で10人ぐらいの女性が作業していました。社長と奥さんが大歓迎してくれ、お菓子や果物がたくさん食べれます。私は風船屋に行きたいとよく叔父さんにせがみました。帰りに風船を沢山貰い膨らまして楽しんでいました。ある時私の持っていた、風船の事で叔父さんと叔母さんが大喧嘩していました。実は風船でなくコンドームでした。私は工場へ行くとよく作業を手伝いました。大きな竹のカゴに入ったコンドームを一個ずつ出して、テーブルの上にある男根そっくりな木の棒に白い粉をつけて刺し、クルクル丸めて抜くと隣の人が一個ずつ紙袋に入れます。私はいつもズボンの両ポケットにいっぱい貰って来ます。叔父さんとは時々聚楽のコックに会いに行きますます。聚楽レストランの責任者と聞いていました。私達が行くと、コックのおじさんは、冷蔵庫から大きなハムを出して厚く切ってくれます。何よりのご馳走に舌鼓をうちます。時には上野動物園に行きます。不忍池側から入って園長さんと話します。私は近所をウロウロしていますが、叔父さんと園長さんの話が終わると園長さんは私を案内してくれます。

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