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81歳 幼少期の大冒険1

「千住の本屋さん」
私は小学校の低学年の頃に肺結核になり、体操や運動会に出られるようになったのは4年生になった頃でした。貸本屋が私の住んでいた千住に3軒あり、ハマっていたのは本の立ち読みでした。3軒の本を読みつくした頃、出入り禁止になり、今度は普通の本屋で立ち読みするようになり、電車道の瀬戸物屋の隣の本屋の本は数ヶ月でジャンルに関係なく読みつくしました。
立ち読みですから疲れましたが、本屋のおじさんは椅子を出してくれました。最後にハマったのは時刻表でした。ある時、本屋のおじさんが古い時刻表をくれ、どの駅が日本の何処にあるか頭に詰め込みました。何故、本を借りたり、買ったりしなかったかは家が貧しかった一言に尽きます。

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