81歳 幼少期の大冒険 14

「当時の千住新橋と荒川放水路」
私が千住で生活していた頃は中学生ぐらいまでは荒川放水路で遊びました。ボートやヨットで遊び、千住新橋の下から東京湾クルーズの船も釣り船も出ていました。
東京湾が直ぐなので、上潮は東京湾から塩水が流れ込み、ハゼ、スズキ、ボラ、カレイがよくとれました。セミクジラかとれ、浮浪者が解体して鍋で食べていた事もあります。引き潮は汚いものを東京湾に持って行くので川がきれいになりました。夏はシジミをたくさんとって近所に分けました。
時々うなぎが釣れると家族で分け合いました。
私は泳いでいて立ち上がったら足に引っかかるものがあり引き上げたら刀でした。さやの破損もなく、錆もなく、葦(アシ)を切ったら、スパッと切れました。勿論直ぐ警察に持参し、ラジオで放送し、新聞に出ました。南部14年式の拳銃を拾った子供もいます。魚以外ではうさぎとヘビは時々見かけました。夏は花火大会があり、夜の星空は隙間がないくらいでした。秋には何千匹の赤とんぼが空一面に飛んでおり、冬の雪の日は土手から自作のソリで滑りおりました。
晴れた日は富士山、丹沢、秩父、浅間山、筑波山がよく見え、空腹と楽しさの毎日でした。

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