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生徒が学校や同級生を感じる場として利用 Edmodo活用術-田中先生編

同僚の紹介でedmodoのことを知り、2019年7月より利用を開始しました。中高一貫校である都立武蔵では、中学校では、生徒に情報を届けたり課題のやりとりを行ったりすることのできるICTコミュニケーションツールがありませんでした。そこで無料で簡単に使うことのできるedmodoがスタートしやすい、ということで利用が始まりました。

学年英語科で利用するedmodoグループ

このMusashi Englishのクラスには田中先生が担任をする中学校2年生と同じく学年を指導する英語科の先生、さらに有志で参加を希望する先生が入ってコミュニーケーションをとっています。

もともとは予習・復習教材を展開して、授業ではスピーキングなどのよりインタラクティブな活動に時間を使えるよう、反転学習を意識した授業運営を意図してedmodoを活用していました。

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コロナをきっかけに利用がより活発に

以前からこの形でedmodoを利用していたのですが、今回のコロナによる臨時休校をきっかけに生徒・保護者で登録する人数も50人以上増え、ログインする頻度も割合も4倍以上になったと話します。

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現在YouTubeによる授業動画配信、Zoomを活用したオンライン授業などで生徒の学習をサポートしている田中先生ですが、授業動画のリンクやオンライン授業に関する情報、参加URLの配信など、些細なことではあるがオンライン学習への移行をスムーズにする上でedmodoは欠かせなかったと振り返ります。

edmodoがなければ、授業動画の限定公開リンクやオンライン授業の参加URLを生徒に伝えることができません。小テストの実施やアンケートも含め、全てedmodoがプラットフォームになることでオンライン授業が可能になっていると話してくれました。edmodo上では生徒と教員が良い意味で閉鎖的に情報のやりとりができるためです。

今はYoutubeによる授業動画とZoomによるオンライン授業の棲み分けや組み合わせを試しつつ、コロナ禍においてもより良い教育と学びの場を生徒たちに提供できるよう絶えずチャレンジをしているところだと話してくれました。

大事にしている生徒の反応

アンケートを定期的に投稿することで生徒の参加を促す。生徒は他の生徒が答えているアンケートに回答をする、他の生徒が「いいね」をしている投稿に一緒に「いいね」をするということだけでも繋がりを感じて、学校やクラスにいる安心感を得られるという側面もあると感じていると話します。

「いいね」のハードルを下げ、インタラクティブにedmodoを活用してもらうためにも、「いいね = 見たよ」 ボタンと位置づけています。投稿に対して簡単に反応してもらうこともそのような狙いの一つなのです。

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小グループを使って投稿をインデックス(索引)化

メインのグループでは、情報提供ややり取り、みんなに見てもらいたい教材などを投げ込む、ALTの先生からのメッセージを投稿するなど、デジタルな情報共有の場として活用をしています。それと同時に田中先生はいくつかの小グループを情報整理のために利用しています。

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“じゃれマガ” の小グループでは、無料メルマガ学習教材をお役立ちコンテンツとして投稿する場所にしていて、生徒が過去の投稿を追いたいときにも迷わずに時系列で振り返りができるようになっています。

また、田中先生の授業動画は"ETubeまとめ"の小グループでYoTtubeのURLがまとめられています。一箇所に集約されているので生徒が好きなときに入って、全体を一覧で確認ができるように工夫されています。

小グループは様々な利用方法がありますが、田中先生の場合は情報を索引化(インデックス化)することで、知りたい情報や教材にたどり着きやすい活用方法を実現しました。

新しいことにチャレンジ、とにかく始めてみる!

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edmodoもYouTubeもオンライン授業も、まずは始めてみるフットワークの軽さが重要だと、授業動画配信やZoomを活用したライブ授業の経験を踏まえて田中先生は話します。

Zoomでのライブ授業も最初はうまくいかず、生徒も困惑をしていたように感じました。ただ、2回、3回と前回の改善点を踏まえて修正を重ねていくことで徐々に手応えを感じていきました。先生と同様に生徒のリアクション・受け止め方にも変化がありました。回数を重ねることで生徒側でも一種の慣れや調整が見て取れたと話します。

ライブ授業は生徒にとってもはじめての経験で、最初は戸惑いが感じられました。それでも生徒も2回、3回と進めていくうちにどうすればオンラインで積極的に授業を受けられるかを自然に改善、向上させていっているのが見えました。

もちろん初めてやることには力量・経験不足による失敗はつきものです。実践する先生でもいきなりうまくできることはないでしょう。ただ、生徒にとってもそれは同じで、まずは始めてみる。そして、先生と生徒が一緒になって新しいスタイルに慣れていくことが、新たな実践をより良いものにしていく上で重要だと話してくれました。

田中先生は教師も学び続けていくことが大事だと言います。学ばない教師、変化を恐れる教師は、生徒に学ばせることも、生徒を変化をさせることもできない。その言葉をモットーに日々の教育活動に取り組んでいるのだそうです。

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請あるいは、グループへの参加コードをedmodo上で入力して参加をしてください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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