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大阪の公立高校でedmodo全校導入のために実施をした教員研修の方法- 武井先生・横山先生

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大阪府立芦間高等学校では、元々数学科の武井先生、横山先生が教科学習のなかでedmodoを活用していました。ただ、今回のコロナウィルスによる臨時休校とその長期化を見据えて、全校単位でのedmodo導入を進めたと話してくれました。

今回はどのような方法で導入を進めたか、どんな研修を行っているのか、などについてお話を伺いました。

まず意識的に、以下のようなタイムラインで徐々に導入することを強く意識していると話してくれました。

1. 教員だけのグループを作る(生徒とはまだ交流させない)
2. 各学年全体のクラスを作成。担任団の先生だけ当該学年の生徒と交流を開始
3. 教科指導も含めて全体で導入

これは生徒と始める前にまず慣れる、そして徐々に拡大していくという考えのもとです。それでは、もう少し細かく見ていきましょう。

まずはオンライン職員室から始める

これまで学校内ではグループウェアのようなものが存在しておらず、教員間でもオンラインツールを使った経験には少なからず差がありました。

そのため、まずは「先生がオンライン環境に慣れる」をテーマにして、オンライン職員室を作ることから始めたと言います。

最初にアカウントを作成してもらって、自分でログインをして自己紹介を投稿してもらう、お互いの投稿にイイネを押してもらうところからはじめました。一見、本当に単純なことに見えるかもしれませんが、イイネを押されるとどう感じるのか、自分の投稿はどのように見えるのかなど小さいステップかもしれませんが、職員間でも大きな気付きがあったのでは、と話します。

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在宅勤務が始まり、学校と自宅で物理的に離れた先生同士での打ち合わせや情報共有などが必要になってきたタイミングでもありました。オンライン職員室で、ファイルを共有する、連絡事項を流すなどの活用を通じて、オンラインに慣れることを進めていきました。
職員全体のオンライン教室で慣れてきた後には、教科毎の先生同士でのグループが出来てそこでやり取りをしたり、校務分掌や作業グループなど、さまざまグループが作成され、使い方が多様になってきてうまく浸透が進んだと話します。

研修もedmodo上で実施

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アカウント作成やログインの方法、簡単な使い方等だけは実際に研修を行った上で、それ以降の研修はedmodo上で行っています。

そのような形にした背景としては、先生も研修の受講生として生徒の気持ちを理解することが重要だからだと話してくれました。

課題に実際に取り組んでみることや、採点をされてみること、コメントをもらうとどういう気持ちになるのかなどオンライン学習を進める生徒側の気持ちをしっておくことがこの研修のもう一つの狙いだと話してくれました。

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課題には解説や役立つ資料へのリンクや、解説動画などをつけてできるだけオンライン上の説明だけで研修を自分のペースで進められるように研修作りをしたと話してくれました。

まずはこのように先生だけのグループで試行錯誤をしてみることで、生徒を入れて運営する前に「オンラインに慣れること」を進めていくことが強く意識したポイントです。と話してくれました。


## 機能を知るだけではなく、機能を正しく使いこなすための確認テスト

横山先生は、教職員の方々にedmodoの使い方や機能を知ってもらうだけではなく、正しい理解のうえで使ってもらうことが大事だと考えていると話します。

その理解を確認するために作成したテストも研修の一部として利用しています。

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例えば、以下のような質問。edmodoの使い方自体を学んでいてもこのような問題に直面することはありません。ただ、実際に生徒と授業で使い始めると取り扱わないといけない起こりうる事象について、考えてもらうことが重要なのではないでしょうか。

こちらの小テストはご好意でedmodoファミリー【日本公式】のグループ内のフォルダに格納しています。コピーをして活用してくださいとのことでした。

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できるだけ学校内にチームを作って、edmodoの導入を

武井先生は今回のedmodoの導入には同僚の横山先生の存在が大きかったと振り返ります。学校長がedmodoの導入を決めたのも、学校内に使える教員がいたことが大きかったのではと、その導入を決めたときのことを振り返ります。

まずは、オンラインに慣れる、edmodoに慣れることから始めてみる。そして、それを実際に自分の学校に導入する際の制度設計や研修設計をどうするかを考えてみる。

お二人の話から学校でのedmodo導入のリアルなストーリーを聞くことができました。

武井先生・横山先生からのメッセージ

<武井先生からのメッセージ>
edmodoでは常に「インターネット上に第2の教室を創る」という考え方を大事にしています。今回の学校導入は第2の教室ではなく「第2の学校を創る」ということを大事にしました。

edmodoのクラスとグループの区別を学校の教員だけの場所と生徒とともに活動する場所の区別として活用し、グループとクラスそれぞれの進捗が噛み合うように全体の計画をしました。学校には、先生と生徒がそろってこその化学反応があります。まだまだ完成形には遠いですが、それをedmodo上でできるだけ創っていきたいです。

<横山先生からのメッセージ>
現在、大阪府の公立高校で講師として働く中で、「子どものために動く」という考えを大事にしています。ICT機器の発展を含め、子どもを取り巻く環境というのは、常に変化を続けていて、子ども達そのものが変化しているのは、当然の流れでしょう。そんな変化を続ける子ども達に「時代に適合した最善の教育」を提供し続ける為には、教育者である私達が「学び」を続ける必要があります。

edmodoを含め、オンラインでの指導やICT機器を活用した学習指導というのは、あくまでも現在のトレンドに過ぎません。10年後、20年後、30年後には、そのときのトレンドがそれぞれ生まれているでしょう。

この休校期間こそ、教育者である私達が「学び」を継続していくことの重要性を再確認するチャンスになると信じています。

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請を行ってください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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