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Edmodoを先生同士のネットワーク作りに活用!10年以上で3000名とつながるコミュニティでのEdmodo活用 - 米田先生編

Edmodoを授業だけでなく先生同士のネットワーク形成にも活用されている米田先生にお話を伺いました。

教育ICT界隈では、非常に多くの活動をされていて業界を牽引する先生ですが、現在の臨時休校や急速なICT導入を背景とした教育のオンライン化の流れを次のように見ていると話してくれました。(関西学院千里国際中高等部は3月上旬の経験から3月中に方針を確定させ
4月6日から出欠確認、朝のHRから時間割通りのオンライン授業(遠隔授業)を実施中)

ZoomやGoogle Meetなどのサービスを使ったライブ授業のオンライン化や、Edmodo、Classiなどの学習LMS を活用した授業に関する連絡や課題配信のオンライン化は進んできており、スピードの差はあればこのトレンド継続すると見ています。

次に大事になってくると考えているのが、横の連携です。デジタルツールを活用すると学校内の先生や生徒とのコミュニケーションは円滑になることが多いかもしれません。ただ、学校外の先生とのつながりや、都道府県などのエリアそして国を越えた先生同士のつながりがより一層重要になってくると米田先生は考えています。

デジタル勉強会とEdmodo

実際に、米田先生自身も先生や教育に関わる人たちが参加するコミュニティを立ち上げ、これまで10年以上運営をしてきた経験から話してくれました。

このデジタル勉強会というコミュニティですが、米田先生は、十数年前で、まだ世の中が「学校にインターネット環境を」「教育にICTを活用しよう」という言葉が今ほど喧伝されていない頃に、デジタル勉強会の元となるコミュニティを立ち上げました。

当初扱っていた内容は今ほどのテクノロジーではなくパソコンとプロジェクターを使いスライドを投影することで授業をどのように円滑に進められるのか、生徒の学びを進められるのか、といった今考えれば当たり前のような技術からスタートしたと懐かしみます。

デジタル勉強会は、今や年間述べ約400名前後の参加者が関わっており、通算では述べ3000名程度の先生方や教育のデジタル化に関わる企業の方々が参加する巨大なコミュニティに成長しています。

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そのデジタル勉強会では数年前から毎回、最初のオープニングでEdmodoのアカウントを作ってもらいグループに参加してもらうことにしています。

そのグループは、当日の連絡事項や登壇者への質問を受付けるための空間として利用しています。クロージングの後は、使用した資料の共有や補足情報の伝達。そして、それ以降の情報交換で活発にやり取りがされているようです。

この勉強会は、物理的に会うのは年に3回程度ですが、Edmodo上でつながっていることでいつでも、どこからでもアクセスできるコミュニティとして運営をされています。


また、面白いことにデジタル勉強会の中でも大小様々な研究会や分科会が生まれてきていて、それもEdmodoの小グループや別グループを活用することで有機的かつ横断的なコミュニティが元々のコミュニティから生まれています。

教育コミュニティに適した小グループ・ライブラリ機能

米田先生はEdmodoの最大の良さはすぐに小グループを使って小さな部屋を作れること。そしてライブラリやフォルダー機能を使って、整理した情報をまとめておいておけること。だと話してくれました。

米田先生は、デジタル勉強会で話題になったキーワードや今回のような臨時休校対応のように流動的に発生するトピックスを話し合う場を小グループを利用することで簡単に作成しています。小グループを使えば、作ることも、そして不要になれば削除することも簡単に行なえます。このように、柔軟かつ、有機的にグループを変形させられるのがedmodoを利用するメリットだと話してくれました。

次に、ライブラリ(フォルダー)機能です。Edmodo上のグループ(あるいはクラス)や小グループでは、PDFなどの資料やWord, PowerPointなどの各種オフィスファイル、画像など様々なものを共有できるデータフォルダが無料で利用でき、各個人のアカウントと各グループ(クラス)に備え付けられています。

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このグループやクラス単位で共有するフォルダを使い分けられるのもEdmodoのメリットとしてフル活用してもらっています。

オーガニックに生まれる大小様々なコミュニティ

このデジタル勉強会をEdmodo上で運用し続けてきた、その他のメリットも紹介してくれました。

もともと米田先生の拠点である大阪で始まったのですが、現在では東京支部、名古屋支部、福島支部、仙台支部など全国のさまざまな拠点でもリーダーが生まれ、コミュニティが生まれてきているそうです。これはEdmodoで継続的に情報交換やコミュニケーションを継続してきた成果だと話してくれました。

また、前述のように研究会なども派生して発足していて、教科別の研究会も活発に生まれてきています。このようにコミュニティの大きさや粒度、参加者の人数などに限定されずすぐに、そして、無料で交流、教え合える場を生み出せるのがEdmodoの魅力的な機能であり、文化だと米田先生は話してくれました。

米田先生は、デジタル勉強会に限らず、学会やセミナーなどに参加、登壇する際にもEdmodoでグループを作りオーディエンスや関係者と交流する場作りを行っていると言います。最初に紹介した方法と同じで、当日の資料共有と質問の受付用に最初は作成をして、イベント後は参加者全員が交流できる場として情報共有をしたり、お知らせをし合ったりしています。

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Edmodo上で仲間を増やす

Edmodoやそれ以外のITツールでも、新しい仕組みやサービスを学校に導入することは大変なことで一人だけですべて完了させることは難しいことです。それ故国内はもちろん国外のメンバーとつながることが大切だと考え、例えば、Global ECT Community などにも参加され、様々な国の先生方とも実践や情報を共有されています。(This group is a space where we can stay connected, assist one another with trainings, and stay up to date on events associated with being an Edmodo Certified Trainer. )

ちなみに近い将来は 「宇宙」ともつながりたいと話してくれました。

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最後に、この臨時休校の流れの中で、学校の中、あるいはその地域、地方で一人あるいは少人数でEdmodoに限らず新しい仕組み作りに奮闘する先生方へのメッセージ、そして米田先生の考えるコミュニテイ作り、仲間作りにとって大切なことを聞きました。

米田先生は、まず、生徒・児童と接するときの気持ちをみんなで考えることが重要だと話します。そして「生徒・児童の気づきと学びを最大化」することをめざして、誰もが能動的に関わりたいと思える場にすること、協働できる場を作ること、が大事だと話します。

そして、もう1点は持続可能な場であることです。参加者ももう関わりたくない、と思うような場ではコミュニティは継続しませんし、重要なのは、誰かが無理をしすぎててもいけない。継続して運用していく仲間づくり、仕組み作りが大切だと話をしてくれました。恐れずに同僚や仲間を巻き込んでみてください。

※オンラインでもオフラインでも大切にしてほしいことです。

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請あるいは、グループへの参加コードをedmodo上で入力して参加をしてください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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