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個別化学習を実践。Edmodoを使った大学の情報の授業運営 - 鈴木先生編

大学で情報処理の授業を担当する鈴木先生に話を聞きました。

1年生向けの情報処理基礎演習というクラスでは1クラス大体40名程度の学生が在籍しています。もともとedmodoはその授業内の課題の提出管理のためにおおよそ3年前から利用し始めました。

現在では2年生向けのクラスやそれ以外の授業でも活用をしています。

個別化学習のためのedmodo活用

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課題の管理だけではなく、edmodoを使って個別化学習の実践を行っています。個別化学習では、学習者個人が自分のペースで単元の学習を進めていきます。具体的な使い方としていは、まず各単元の学習目標となる課題を「通過テスト」として用意します。次に通過テストをクリアするための知識や技術を得るための課題を順番に用意しておきます。各課題ではその内容に関連した資料やウェブURLを共有します。

学生は自分のペースで課題を進め、教員は通過テストで理解度を確認します。最初は自習のような形になりますが、通過テストをクリアするためには誰かに聞かなければいけない場面も出てきます。先生は学生同士で教えあうことを推奨する役割に徹して、一斉に教えることはほとんどしていません。
このように、単元ごとの学習内容や教材配信にedmodoを活用することで個別化学習を実現しています。

当初はグループのメインのタイムラインのみで授業時間ごとにその情報を配信する形をとっていました。昨年に受講したECT コースで学んだ小グループごとに単元を分けるというやり方を現在では取っていて、単元単位で予習教材小テスト宿題などを一括配信しています。こうすることで生徒にとって学習の見通しを立てやすくなっているようです。

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今回のコロナウイルスによる臨時休校で、5月以降は遠隔でのリアルタイム授業を実施し始める予定です。Edmodoもこれまでと同じように使っていく予定ですが、鈴木先生はedmodoの良さであるコミュニケーションを促進できるような仕掛けをできるように少しずつアイデアをトライしていっている所だと話します。

基本的に動画や参考になる Web ページの URL などを紹介事前に紹介しておく事ことで知識や学習内容の共有は非同期的に行い、実際のリアルタイムでのオンライン授業の中では先生との相談会を実施する、あるいは生徒同士でワークをするという時間にあてていきたいと考えています。


鈴木先生はedmodoを使い始める前と後で少し授業の進め方に変化を感じています。授業やクラスは一方的に先生が知識や情報を発信するものではなく、学生同士で学び合うものであることを改めて意識していると話します。

特に授業外を含めて、学生同士の学び合いを促進したり、生み出したりするためにはedmodoに限らず、このようなコラボレーションをする場所やツールなどを活用する必要があるだろうと感じています。

edmodoで出来た先生同士のつながり

鈴木先生は授業内のツールとしてのedmodoのメリットだけでなく、利用をしていきながらできた繋がりが良かったと話してくれました。他の地域や、高校や中学校など他のカテゴリーに属する先生方とのネットワークが大きな資産になっています。

edmodoを利用することによって、例えば「軽音楽部の顧問」という共通点で繋がりができたり、また「情報の担当教員」として高校や中学の先生との繋がりができ、教材や指導方法についての情報交換なども行うことができます。

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こういった先生同士のネットワークが存在することもedmodoの良さの一つでしょう。仮に学校側の取り決めで、生徒と使うツールは制限されてしまうことがあったとしても、先生同士のネットワークのためにedmodoを活用するということも一つのあり方ではないのでしょうか。

鈴木先生が昨年参加をしたECT コースでは累計200名程度の方々が参加しており、現在20名弱の先生方がコースを修了したECTとして活躍しています。濃淡は多少あれどそういったグループに属して工夫やアイデアをたくさん持っている先生方と繋がることも大きなメリットの一つと感じていただけているようです。 

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請あるいは、グループへの参加コードをedmodo上で入力して参加をしてください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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