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高校数学科の先生の休校中のedmodo活用術 — 武井先生編

Edmodoのグループ機能・課題機能を使って、完全オンライン環境での学習方法を紹介してもらった。

edmodoを活用しているのは進学者向けの講習。通常であれば、休日に学校に来てもらって課題に取り組む形が一般的。それをオンラインのEdmodoで実施する形式に完全に置き換えた。
具体的には、Edmodoでグループと小グループを作成して、そこに課題を配信しておく。
課題は1週間毎に取り組むコースになっていて、各週毎に小グループに分けて活用している。1週間毎に小グループを開放していく。(※以下、画面の赤枠を参照)


武井先生が実際に開講しているedmodo内のグループ。生徒側の画面では週毎にこのStageが1つずつ公開されていくような形式をとっている。

一方で、武井先生は小グループをステージ制にもしている、という。
ある生徒がその週の課題を終えたら、その生徒だけに次の週の小グループを開放してあげて、次の課題に進めるようにしている。こうすることで、ゲーム要素も加わり楽しむ生徒もいるという。(※以下、画面の赤枠を参照)

ただ、その週の課題をすべて終えていない生徒でも、1週間毎には小グループが全体に開放されていくという形式をとっている。

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Stage12に入っているメンバーの一覧画面。前のStageの課題をすべて完了した生徒は次のステージに追加され、自分のペースで進めていくことができる仕組みにしている。

課題の提出方法は、Edmodo上で課題を読み、回答を自分のノートに書いて、その写真をとって画像を提出するという形式をとっている。

また、面白い取り組みとしては、各週の小グループだけではなく「フリートーク」というコミュニケーション用の小グループを設けている点。

このフリートークにはこの講習に参加する生徒全員と先生が参加しており、自由なやり取りができる場にしている。

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タイムライン上で課題を共有している投稿の画面。課題の解答を共有して、全員が見ているところでコミュニケーションをとることでオンライン上での”学びの共有”を実現している。

さきほどの提出した課題への答案は、感想とともに必ずこの小グループで共有するようにしているという。

進みの早い生徒はその小グループに自分の解答を共有することで”イイネ”やコメントをもらうことができる。そして少し躓いている生徒もその投稿をヒントに課題を進めることができ良い循環になっている、と武井先生は話す。

解答を見て、課題をさぼるようなことは意外にも少ないという。あとでクラス全体に共有することもあり、完全なコピーはできない。必ず自分で手を動かすことになるのでしっかり学習に結びついているようだ。

他にも、「質問箱」と呼ばれる、学習を進める上での質問や疑問を投稿する小グループを設けている。

ここでは先生と生徒間だけではなく、生徒同士で質問に回答し教え合う状況が生まれており、学びの共有がうまくできているという。

第2の教室をインターネット上に

Edmodo活用法について、「コンセプトはインターネット上に第2の教室を創ること」だという。

そもそも、この形を考えたきっかけは土曜日や長期休暇に進学者向け講習を学校として用意することへの違和感からだ。

昨今の働き方改革と逆行していないか、やる気のある生徒向けに講習を用意していたはずが、講習自体がお膳立てになってしまい、自律した学習者ではなく受け身の学習者を作ってしまっていないかということがずっと引っかかっていた。

一般的な休日講習の形をインターネット上で再現する。

実際の教室内で起こる生徒同士の学びの化学反応も再現することを考えた結果が、フリートークや質問箱の小グループを設置するアイディアになった。さらに、オンライン化することで非同期的になり、参加生徒の自主性にまかせる部分が増える。

Edmodoをうまく活用することで自律した学習者を作ることができるのではないかと武井先生は話した。

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

田中先生のまたedmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請を行ってください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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