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必要に応じて柔軟に使い始めてみるedmodoのススメ - 中川先生編

工学院大学附属中学校の高橋一也先生が利用を始めたのをきっかけにedmodoを学校全体で利用していました。

そのため、中川先生が赴任したタイミングではすでに学校内でedmodoがあったとのことです。ただ、この臨時休校をきっかけにまた改めて活用の方法を見直したり、新たなスタートをきった部分もあったと話してくれました。

ホームルームとしてのedmodo活用

従来より学校全体の連絡や、教科学習での活用、学校内の学年横断的なプロジェクトで活用していたものの、今回の臨時休校のときにより各クラスのHRとしてのedmodo活用をしようということで再度使い方を検討し直しました。

最初に各クラスのグループを作りそれに紐づけて各教科の小グループを作成した。投稿の少ない教科はこの方針のまま進んでいます。

この方法を利用した背景としては担任の先生が連絡事項をクラス単位で把握しやすいこと、生徒が一つのクラスにだけ入れば済むためわかりやすいことが理由だったようです。

はじめて使う方にはこのような利用方法で始めるのがわかりやすいでは、と中川先生は話します。

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一方で中川先生が教える英語などよりアクティブにedmodoを利用するクラスでは、さらにフル活用すべく個別のクラスを作成してそこで教科学習を行っていると活用方法を紹介してくれました。

例えば、英語は、リーディング・ライティング、リスニング・スピーキング、とわかれていてそれぞれの科目で双方向な授業を実現する場作りにedmodoを活用しています。

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リーディング・ライティングではメインのグループがありつつも、小グループを週毎に区切って活用しています。それはこの後説明をする、双方向性の学習(ピアフィードバック)を実現するためには必要不可欠だったと話します。

メインのグループでは自己紹介や簡単なやり取り、連絡事項を行っています。

そして各週毎に別れた小グループでは課題が出されているのですが、その課題への生徒の回答をそのタイムライン上に投稿するという方式をとっています。また、生徒は、そのクラスメイトの課題の投稿に対してコメントをするという方法でピアフィードバックの学習形式を実現しています。

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この投稿のように、お互いに投稿しあった課題をクラスメイト同士で確認し合い、フィードバックを返信で行うようにしています。そうすることで生徒同士での学び合いが進み、かつオンライン空間でも活発なやり取りとコミュニケーションが生まれていると話します。

このクラスでは、フィードバックを受けた後に先生への課題の提出を行うという流れになっています。まず第一次ドラフトとして小グループへ投稿。そこで受けた友達から受けたフィードバックを活かして第二次投稿として正式に提出するという流れを取っています。

また、リーディングではmicrosoftのフォームズを利用して、課題を配信。実際に課題で使うツールは外部アプリやサイトですが、その連絡やリンクの共有はedmodoで行うという形で必要に応じて組み合わせて使っていることが特徴的です。

リスニング・スピーキングのクラスでは、FlipGrid という外部アプリを利用することで実際に話をしている映像や音声を一つの場所でシェアすることができるようにしています。

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edmodoですべてを網羅するのではなく、外部ツールもうまく取り入れて実践

ここでも、edmodoは連絡用に活用して、該当のflipgridのリンクを投稿してシェアしています。同様にピアフィードバックのコンセプトを実践していて、リスニング・スピーキングではFlipgrid上でお互いのスピーキング動画に対してコメントやコミュニケーションを取れるようにして運営をしています。

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Flipgridの画面サンプル。生徒が動画を投稿してそれにはクラスメイトが反応

オンライン会話形式も検討をしたそうですが、家庭の事情などで端末を使える時間が限られていることもあります。このように課題は投稿をして、共有をすることで生徒にとっても都合が良いときに学習を進められることがメリットだと話してくれました。

学年を越えたプロジェクトでも活用する

中学生と高校生で横断をしたプロジェクトなど物理的に校舎が離れている生徒同士や先生とでも情報の共有やコミュニケーションがとれるのもedmodoの強みの一つである。

模擬国連やラウンドスクエア(世界の私立学校ネットワーク)のやり取りでは国境を越えた交流なども行えている。

また、海外研修や修学旅行など、海外への渡航も含めたアクティビティでもedmodoが活躍している。リアルタイムで状況をシェアをしたり、ファイルやPDFなど物理的に送付ができないものも一つの場所で簡単に渡すことができる。

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様々な枠組みのグループやクラスが存在する

中川先生は、はじめてだからうまくいかないことだと割り切って、やってみることが大事だと感じています。やはり始めるからには100点を目指す気持ちはよくわかる。ただ、それよりも実現しようと思っている方向性に進んでいくことがとにかく重要だと話します。

中川先生がある時のシーンをシェアしてくれました。中川先生が、新しい取り組みでオンライン授業のリンクをedmodoに貼り付けて配信をしたところ少しやり方が間違っていたという。そのときには生徒から全体の見えるところではなく、個人メッセージで連絡が来て、「先生、あのリンクの貼り方間違ってるよ。こうやって早く直したほうが良いよ。」と伝えてくれました。

新しいことを始めるには失敗はつきものである、その方向に進んでいれば、実現しようとしていることに向かっていれば、それで良いのでは?ともっと肩の力を抜いて始めてみることをおすすめしたい、と話してくれました。

edmodoの日本ユーザーコミュニティ

edmodoの日本ユーザーコミュニティを作りました。少しでも興味・関心がある方は以下のリンクより参加申請あるいは、グループへの参加コードをedmodo上で入力して参加をしてください。

▼グループ参加URL
https://edmo.do/j/kzxuzq

▼グループコード
kn2chu

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