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意識の呼吸

ヨガの奥義は、人生の奥義

 ヨガマルクでは呼吸がポーズよりも大切ですとお伝えしています。
 呼吸はヨガをやるときだけではなく、日常的に気にかけることができると、人生が少し豊かになるかもしれません。
 そんな秘密の話をしてみます。


25000回

人は1分間に17回前後の呼吸をしています。 1日に換算すると、呼吸の回数は2万回〜3万回です。
 1回の呼吸で平常時500mlの換気量と言われてますので、ペットボトルを一気飲みしているようなものです。
 すごいですよね。
 どんなに水が好きですという人だって、
1日に飲めるのは3、4リットルぐらいでしょう。
 楽しい場所で、楽しい仲間と飲むビールは、なぜあんなに飲めるのか、それは人生の謎にしておきましょう。

 1回の呼吸で、500mlの空気を取り込むということは、500ml×17回で8500ml、つまり8.5リットルです。
 こうやって数値にすると凄いですよね。
1日換算にしたら…12,240リットルです。
 こんなに身体に取り込むものって空気以外ありません。
 どんな水分よりも食べ物よりも、空気を一番取り込んでいます。
 水や食べ物に気を使う方は多くても、
これだけ取れ込んでいる空気に気を使う方はあまりいません。
 大自然の中で、元気になる感じがするのはまさしくこのせいでしょう。

なぜ浅い呼吸が良くないのか?

 呼吸が止まってるとか、浅くなっているとか、気づく時があります。
 焦っているときや緊張しているとき、ストレスがかかっているときなど。
 そういう時には昔から深呼吸しなさいって言われましたよね。

 先程、1回の呼吸で500mlの換気量と言いました。これが浅い呼吸で半分の250mlだとしましょう。
 浅い呼吸の分、回数がその倍になれば総量は同じでしょう?と思ったあなた、鋭いです。数学得意ですね。
 例えば1分間とすると、500ml×17回で8.5リットル。対して浅い呼吸で回数倍の250ml×34回だと、8.5リットル。
同量の8.5リットルで肺に入る量は同じです。
 ところが、肺には死腔と呼ばれる、気管支に残ったガス交換に関係ない空気が常に150mlあります。
 すると、1回の換気量からその量を引かないといけません。ですから浅い 呼吸と深い呼吸では大きく変わってきます。
 浅い呼吸では、残った古い空気が入り口の管で入れ替わる程度で、新鮮な空気が奥まで入ってないのを想像してみてください。
 なんか気持ち良くはないですよね。

 つまり一度の呼吸でより多くの酸素が取り入られ、血液を巡って全身へと運ばれる。全身に行き渡る酸素が多ければ、心身ともにプラスの変化があるのも分かります。
 ヨガ的考えでは、その取り込む空気自体はプラーナとかエネルギーといわれます。その取り入れる量が多く、古い気をより多く吐き出せれば、身体が活性化することに繋がるわけです。

 深い呼吸と浅い呼吸、少しは理解できましたでしょうか?

 ヨガの(ポーズをとって動いている)時間は1日の中でも短いです。1時間とか、多くて2時間とか。
 ですからそれ以外の日常の時間で呼吸を意識するのも大事だと分かります。
 その日々の小さな変化が、人生や健康において、大きな変化をもたらせます。
 それを奥義と言わず何を奥義というのでしょうか。
 大切なことは、いつでもシンプルです。

鬼滅の刃の炭治郎も北斗神拳のケンシロウも奥義は呼吸です。

 今回の呼吸の話はここまでです。
 呼吸の話はまた、別記事でもあげていきます。

 ここまで読んでありがとうございます。
 長すぎて、つまらなくて、あくびが出ましたか?
 それは半分記事のせい、もう半分は酸素不足ですね。