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一流の変態な会話

トモです。
仕事でフレンチの厨房に入ってます。
そこでの会話がやっぱり料理人って変態だなぁとつくづく思います。
料理人ならそうですが、自分以外のレストランに入るとワクワクします。

厨房レイアウトや動線をはじめ、オーブンやアイスマシンや真空機、コールドテーブルなど大きな機器から、包丁、ボウル、ザル、温度計やピンセットなど細かいものまで。

こういうもの使ってるんだ、こういう使い方するんだとか。

特に今関わっている店は新店舗のため、メンバーも新しく集まった方たちで、前の店はこうでしたとか、こういうの使えなかったとか。今までの経験の積み重ねをすり合わせるといいますか。それが面白いです。

そうやって、道具から、仕込み、焼き方などさらに昇華させる為にどうすれば良いか。お客様を喜ばせるためにどうしたら良いか。そういった会話をしているときは時間を忘れて話し込んでしまいます。

今は情報が凄いから、20代前半などでも年代の割に知識量が凄いです。
圧倒されますし、逆にいろいろ教えてもらう感じです。

お店の話など、普通の方は「どこどこの店の料理は美味しいよ〜」ですが、料理人だと「どこどこの○○さんの料理はこういうタイプの料理で〜」のように、必ずお店とその料理人名はセットで出てきます。そのうち、その店のシェフの名前だけの会話になるから、聞いてるこっちは誰が誰だったか分からなくなります笑。

賄いを食べれば、話はこの皿の可能性や変化など、料理法、材料に加えて、今度はソムリエも入ってくるので、さらにワインが加わり会話はますますマニアックの方向へ。
「ぼく今、針葉樹に興味があって〜」とか始まると、
研究者か!とツッコミを入れたくなりますが、
そんな会話も嫌いではありません。

そういった変態たちが、店を良くして、飲食業界を底上げしていくのでしょう。

上質でマニアックで変態的な会話は
未来を明るくする会話だと感じます。