世界のイデミスギノ。大人の街、京橋で味わう神に捧げるスイーツ
仲良しのシェフとはスイーツ情報を交換するのが多いのですが、東京出張が決まりまして真っ先に相談したのが彼。ねぇ、美味しいおやつ知らない?
そこで1分ほど考えたあと、出てきたのが「イデミスギノ」。
「イデミスギノ?人の名前」
「そうそう、杉野英実さん」
この方は世界コンクールで優勝し、世界的に超人気のパティシエなのだそう。そこで優勝したケーキというのが、「アンブロワジー=神への捧げもの」というチョコレートのケーキ。
そうなんや、知らんかった…お店は東京駅からもすぐ近く、京橋の駅から近くにあるとのこと。今回の予定は京橋で入っていたので、なんだ、行けるじゃん。ということでリストイン。お土産買ってくるからね。
結局行けたのが最終日の夕方、4時頃。なんとも細い路地沿いにあって、Googleマップに飜弄されウロウロうろうろ…
たどり着いたのがこちら。
なんとも品のあるこの佇まい。
あれ?ショーケースすっからかんじゃない?
そう、平日だと3時頃には生菓子たちは完売しているのだ。あぁ、遅かった…
生菓子たちが完売するのと同時にカフェもクローズ。残っているのは焼き菓子たちのみ。まぁちょっとおなかもいっぱいだったからね、いいとしましょう。
店内には美しい焼き菓子たちがずらり。生菓子より私はこっちの方が好きなので嬉しいのだけれど、それにしても美しいフィナンシェ。つんと澄ましたマドレーヌ。あぁ、どれもこれも食べたい…
結局いくつかピックアップしてわたし用とシェフ用にお買い上げ。たまらず帰りの新幹線の中で食べたのがこちらです。
「フィナンシェミエル」。その名の通り、バターとはちみつをたっぷり使っていることがもうこの時点で分かる、じゅわんとした質感。
一般的に売られているフィナンシェよりひとまわりほど大きなそれは、もうとんでもない。口に入れた時の芳香と、舌に馴染んでしまう蜜のような甘みと、柔らかく吸い付くような質感。なんだこれ。ちょっと異次元でした…
焼き菓子用の説明書きもくださったのですが、これもまた可愛い。丁寧な方なんだろうなぁっていうのが見て取れますよね。
実は神戸にお店があったらしいのですが、震災後に京橋に移転。それからどんなにお誘いがあってもどこにも出店せず、どこにも支店を作らないのだそう。ちょっと、ここは行くしかないですよね。
もったいないのでちびちび食べているのですが、今日はこちら。
「フィナンシェショコラ」。チョコレートの生地に、チェリーと、木苺のジューシーなジャム。もう、何かと色々にくいです。
正直これはスイーツに愛を感じてくれる方と味わいたいですね。大事なひとへなら買ってあげたいな、と思える、ちょっと人を選びたくなるスイーツです。大人になったからこそ、味わえるものでいてほしいな。
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