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『ローズメイカー 奇跡のバラ』〜遠くの家族より身近な仲間

父から引き継いだバラ農園と新種開発育成を生きがいにする女農園主と従業員達。今近くにいる相手が、互いに大切な仲間、存在となっていく様子が農園の再生と共に描かれていく。

経営がいき詰まるなか、雇い入れた更生施設からの働き手三人。最初は主人公、女農園主に振り回されながらも、皆が農園の一員として居場所を見出して行く。
 
そんな彼らが、農園存続をかけて新種バラづくりに挑むも失敗。だが、ー苗のバラが彼らの未来を照らす!

その過程で、育児放棄され施設で育った青年は、窃盗など犯罪から社会復帰して母に会いたいと願うが、母は彼に興味を示さない。一方、彼の類稀な嗅覚に調香師としての素質を見出した女農園主は、彼の未来を想ってその道に進むことを薦める。

青年が親という存在を乗り越えて成長し、最後に母に会いに行く場面が印象深い。


(2021/6/2@大阪ステーションシネマ)

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