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意外にお手軽だった!イエローナイフのオーロラ鑑賞がオススメな理由8

オーロラといえば北欧、と思っている方が多いと思います。ところが実際はそうでもないそうです。旅の達人から「北欧のオーロラもいいけど、ホワイトホースかイエローナイフがオススメ!」と聞いて、私たちは4泊5日でイエローナイフに行ってきました(2023年末のお話)。「オーロラなんて見れたらいいけど、難しいだろうな~」と思っていましたが、行ってみた感想は「行って本当によかった!みんなにオススメしたい!」です。ということで、今回はイエローナイフでオーロラ鑑賞編。オススメの理由をまとめます。

【旅の基本データ】

出発日:2023年12月28日
日程:4泊5日(機中2泊、ホテル2泊)
旅程:成田ーイエローナイフ(バンクーバー乗り継ぎ)
手配方法:ツアー(添乗員なし)
費用:1人47万円(ツアー料金※燃油サーチャージ、防寒具一式レンタル代含む)+現地での食費+ETA


オススメ理由の前に、準備編

どちらかというと旅行は「自然派(美しい景色を見たい派)」ではなく「人工派(人が作ったものを見たい派)」な私。でも、「オーロラは死ぬまでに一度は見てみたい」と思っていたテーマ。旅の達人から冒頭の情報を得てからは、「次はオーロラ!」と準備を進めた。ホワイトホースかイエローナイフかは悩まず、なんとなくでイエローナイフに決定。例によって、自己手配とツアーの両面で情報収集を開始した。

7日休みも可能だったが、寒さを考えたら5日くらいしか身体が持たなさそう。また、現地で3晩通えば95%の確率でオーロラが見れる、という前情報から4泊5日の日程を選択する。しかし、イエローナイフに到着する飛行機の便数は多くなく、効率的に乗り継ぎできる日程は限られた。自己手配では希望の便が手配できなかったので、今回は、某大手旅行社のツアーで申し込んだ。出発は12/28(木)の19時、帰りは1/1(月)の16時だ。空港は成田。

ハイシーズンということもあり、ツアー料金は1人約47万円。これには防寒具一式のレンタル代、オーロラビレッジの利用料、送迎代、燃油サーチャージが含まれる。含まれないのは、現地での食事代くらいだ。決して安くない金額だが、年末年始価格だと思えばなんとか許容範囲と考えた。

では、お待たせの「オススメの理由」に入ります。

理由1:5日休みが取れればオーロラが見れる

イエローナイフは、3日滞在すれば90~95%の確率でオーロラが見れる、と言われている。日本からは5日休みが取れれば現地で3日(3夜)確保することが可能だ。北欧よりも時間的な効率もいいし、遭遇確率も高いし、費用も安く済む。もちろん5~10%見られない可能性も残るが、可能性はかなり高い。私たちも3夜中2夜オーロラが見れた。3日では心配な人は延泊してさらに確率を高めることもできる。 【オーロラビレッジのオーロラカレンダー

▲1日目は全く見れず、「もしかしたら3日とも見れない?」と不安がよぎったが、2日目の11時過ぎにレベル4のきれいなオーロラが出現した。3日目も見れたが2日目の方が大規模だった

理由2:身軽に行ける

オーロラ鑑賞は「寒い冬」というイメージがあるが、防寒具は現地で調達できる。ツアーなら事前に申し込んでおけば、ブーツから帽子(寒冷地用のニット帽)まで防寒具一式がホテルの部屋に用意される。私服で出歩く機会も少ないので、着替えもほぼ必要なし。自分で用意が必要なのは、厚手の靴下とカイロ、ティーピー(テント)でオーロラ待ちの間に食べるおやつくらいだ。

▲防寒具は一式レンタルできる。ブーツは氷のうえでも全然滑らない

理由3:時差ボケのままで問題ない

ハワイやアメリカなど、日本から東向きの移動は時差ボケがつらいところ。ところがオーロラ鑑賞は夜のイベントなので、時差調整の必要がない。観光スポットがないわけではないが、極端な話、眠たかったら昼間はずっと寝ていればよい。4泊5日という短期間を日本時間のままで過ごせるのは体力的な負担がとても小さかった。ちなみに、オーロラ鑑賞は8時頃ホテル前にお迎えのバスがやってきて、そこから30分ほどかけて「オーロラビレッジ」という施設に移動。9時から1時くらいまでの4時間でオーロラ鑑賞。2時くらいにホテルに戻るというスケジュールだ。どこのホテルに泊まってもほぼ同じ行動となる。私たちは5日間、昼寝などもはさみながら体内時計に従って過ごすことができた。

▲オーロラ鑑賞用の施設「オーロラビレッジ」。イエローナイフでオーロラを見る観光客は皆ここにバスで集まって来る。オプションツアーとなるが、昼間はアクティビティが楽しめる

理由4:そんなに寒くない

真冬のカナダということで相当な寒さを想像していたが、防寒具があれば思ったほど寒くない。レンタルされる防寒具はカナダグースの本格的なダウンジャケットで驚くほど暖かい。気温は、年末年始だったので、せいぜい-10℃前後で、1時間程度であれば問題なく屋外で過ごせた。がんばれば2~3時間も不可能ではない。1時間外で頑張って、少し休憩して、また外で頑張る・・・これを2~3回できれば1晩が終わる。オーロラが出ると「オーロラが出た!(英語)」とみんなが騒ぎ出すので、室内にいたからといって見過ごしてしまうということはない。
ただし、1年で最も寒いのは2月でー20℃以下になるらしい。その場合はもう少し厳しい状況になるかもしれない。

▲オーロラビレッジにはティーピーと呼ばれるテントが数カ所あり、その中で暖をとったり時間をつぶしたりできる。広い食堂のような建物もある

理由5:幅1キロ程度のコンパクトな街

イエローナイフは、幅1キロ程度の小さな町だ。半日あればほぼ見どころは抑えられる。「見どころが少ない」という見方もあるが、「あそこも行かなきゃ、ここもいかなきゃ」というプレッシャーがないので、のんびりしていても罪悪感がなく、心理的にリラックスして過ごすことができる。
オーロラ以外の見どころは、①ノーザン・ヘリテージ・センター②州立法議事堂③ブッシュ・パイロット・モニュメントくらいだ。①と②は町中から徒歩5~10分くらいにあってほぼ隣接している。③は町中から徒歩15分くらい。③の近くに有名なレストラン「ブロックスビストロ」がある。

▲②州立法議事堂。無料で入れる。白熊の毛皮が印象的
▲③ブッシュ・パイロット・モニュメント。小高い丘の上にある
▲超人気店「ブロックスビストロ」。いつも満席
▲ブロックスビストロの入口
▲肉も魚もどちらもおいしい。値段はやや高め

理由6:それほど高くない

ツアー料金1人47万円だったので、もろもろ加えて約50万円の旅行費用だった。ただしこれはツアー日程のなかで最も高かった金額。円安かつ年末年始のハイシーズンの料金としてはリーズナブルだったと思う(安いとは思ってないです)。時期や曜日をずらせば同じ内容で30万円前後の日程もあるので、調整可能な人はもっと安く行くことも可能だ。

理由8:日本語が通じる

イエローナイフにオーロラを見に来るのは大半がアジア人。ヨーロッパ人は北欧に行くからだろう。ホテルやショップは現地のカナダ人相手なので英語が必要だが、オーロラビレッジには日本人スタッフが複数人常駐しているので全く問題ない。ワーホリで働いている人が多い様子。オーロラビレッジの受付センターが町中にあるので、昼間に用事がある場合はそこに行けば日本語で相談に乗ってもらえる。オプションツアーの相談も可能だ。英語が心配な人にも過ごしやすい場所だと思う。

理由7:最後に。2024年は11年に一度の当たり年

2024年はオーロラの当たり年と言われていて、11年に一度のチャンスとのこと。何より、テレビや写真で見るオーロラと、自分の目で見るそれは全然別モノです。実際の高さや動き、明るさなど、現地でしか見ることができないこと、感じることができないことをぜひ体験してもらえたらと思います。

▲イエローナイフ空港に到着すると、まずこの景色が迎えてくれる。2024年の年末にイエローナイフはいかがですか?


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