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梅か桃か?

エディブルヤードの周囲には、食べられる植物がいくつか生えています。ミョウガ、シソ、コゴミ、フキなど。ミョウガはまさに今たくさん芽が出ています。

その一角にある一本の木に、上の写真のようにピンポン玉くらいの大きさの青い実がたくさんなっています。何年もこのエリアで活動している人に「これって梅の実ですよね? 梅酒作れますかね。」と訊いてみたら、「これは梅じゃなくて桃らしいよ。でもこれ以上大きくならないし赤くもならずに落ちちゃう。」との回答。えーっ、これが桃?

というわけで調べてみると、世の中には花桃と呼ばれる桃の種類があり、実を食するよりも花を愛でる桃だそうです。この実がなる前に花が咲いてたかなあ、思い出せません。いかに普段周りを見ていないかということですね。

でも本当にこれ花桃なの?梅じゃないの? という疑問は拭えず、さらに調べてみると、桃か梅かを見分ける簡単な方法がありました。実ではなく葉です。

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そういえば桃屋のロゴマークの葉も細長いですね。現地の葉は確かに細長いので、花桃で確定です。

ためしに1個もいで齧ってみました。めちゃくちゃ渋いかもしれないけど。と思ったら、案外渋くなくて、まああまり甘くもないけど、、、これは確かに桃です! 桃独特の味がします。

こんなにたくさんなってるのに放っておくのもったいないので、(ヤブガラシですら食べられるのですから)食べましょう!

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見た目はあまり美しくないけど、まあそんなものでしょう。酒に漬け込んで「花桃酒」にするのも考えたのですが、時間がかかるので手っ取り早くジャムにします。

果物の桃と同様に、くぼみに沿ってぐるりと包丁を入れてから両手で持ってクイッとひねると真っ二つに割れて簡単に種を取り出せました。...と思ったら、おっと、実の中に先客が!(むかしEテレのプチプチアニメでやってたニャキ!みたいなやつ)  無菌無虫の世界が普通だと思ってるとドッキリしますよね。そう思ってよく見直してみると、実の表面にごく小さな穴が開いているものがあり、そういう実にはお客さんが既にいらっしゃいます。果実は動物に食べられるためのものですから当たり前ですね。人間は先客がいないところを頂きましょう。

というわけで気を取り直して砂糖とレモン汁を入れて煮詰めていきますが、性急にやりすぎて砂糖がカラメルに!ジャムじゃなくてカラメリゼになってしまいました。

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でも味はOKです。桃ジャム+カラメル味 な感じになりました。

この時期は悪くなりやすいので、ジャムはきちんと煮沸殺菌した容器に保存するか、さっさと平らげてしまいましょう。

虫に先を越されずに美味しく食べるには? というのは子どもの研究テーマ(PBLネタ)になりそう。

(フジムー)

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