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植物の恵みを肌へ!グリーンなスキンケアを深く知る

人や動物だけでなく、地球、自然、環境にもやさしいクリーン&グリーンスキンケアについては、前回お伝えしたので、今回は植物が重要な要素ではあるけれど、異なるカテゴリーに分類される自然派スキンケアブランドの傾向についてのお話しです。

ナチュラル/オーガニックスキンケアについても前回ご紹介したので、参考にしてください。

今回ご紹介するのは、プラントベース、ヴィーガン、ロウボタニカルの3つです。カタカナが並んでいて、とっつきにくい印象もありますが、植物をベースにした考え方ばかりなので、違いのポイントがわかれば理解できると思います。

プラントベーススキンケア

プラント(plant)は、植物を表す英語です。文字通り植物をベースにしたモノづくりを大切にします。植物が中心なので、動物性や植物由来の材料を使うことは優先されません。しかし、全てが植物由来というわけでもないケースが多いようです。

一般的な化粧品ブランドとプラントベースビューティーの違いは、プラントベースの考え方はモノづくりの背景に社会に貢献する要素があるということです。

プラントベースを謳うブランドの製品でも、一般的な化粧品と変わらない成分からできているものもあるので、購入の際にはラベル表示の確認が必要です。

プラントベースに近い意味合いで使われる言葉が、ボタニカルビューティーです。ボタニカルとは植物性の抽出物や油を大切にする化粧品に使われるケースが多いようです。プラントベースの化粧品の材料は植物の花、種、根、葉、果実、ナッツ類から得られます。

古くから利用されてきた植物が持つ美容・健康への効果を大切にするブランドが好んでプラントベースと名乗っています。クレオパトラの時代からその効果が語り継がれているので、安心感を覚えますね。

ロー&ボタニカルスキンケア

ロー&&ボタニカルスキンケアとは、化粧品づくりに加熱工程を設けないボタニカルなスキンケアを指します。ブームになったこともあるローフードの考え方をスキンケアに当てはめいています。

ローフードでは、食品を48℃以上に加熱せずに食べることが、健康に理想的で利点があると考えます。加熱のほか、精製、低温殺菌、薬剤での処理を禁じる場合もあるようです。

ローフード支持者でも動物性食品を食べるという人もいるため、必ずしも植物だけを使うということはありませんが、ローフードの食生活を実践する人ならローボタニカルまたはロースキンケアの化粧品を選択肢にいれるのは当然でしょう。

加熱によって失われる植物の有用成分も多いため、過度の加熱を避けたいと考えるならローボタニカルスキンケアブランドの化粧品を選ぶことをおすすめします。

ヴィーガンスキンケア

日本でも最近増えているヴィーガンの考え方を美容に適応させるとヴィーガンビューティーです。ヴィーガンは食生活だけでなく、衣類など生活のすべてにおいて共通するライフスタイルです。

ヴィーガンの生活哲学は、肉(魚、甲殻類、昆虫などを含む)、乳製品、卵、ハチミツなどの動物由来の材料を避けるということです。また、動物実験や人間の娯楽のために動物を使うことはしません。

動物を通して行われるあらゆる形の搾取、残虐な行為を可能な限り排除するというのがヴィーガンの思想なので、スキンケアの分野でも動物由来の材料は使いません。

リップバームなどに使われる、ミツロウは蜂の巣から得られる化粧品原料ですが、動物性なので、ヴィーガンスキンケアでは使用しません。ミツロウの替わりに植物性の材料を使ってヴィーガン向けにしなければなりません。

ほかにもヴィーガンスキンケアに似た内容のハラルスキンケアがあります。これは宗教上禁じられている材料を使わない化粧品です。ハラルスキンケアでは、動物性(とくに豚)の材料、アルコールなどを配合しません。

さらに厳格な基準を採用する場合は、宗教のきまりに則って処理された材料をスキンケアでも使用することが求められます。

植物ベースのスキンケア

植物をベースにしたスキンケアにも多くの考え方があり、今後もさらに新しいコンセプトが誕生する気配です。スキンケアも多様性があり、さらにニッチな方向に向かっているようにも感じられます。

自然が良くて、化学的なものは悪いという考え方も徐々に変わっていくでしょうし、新しい技術によって植物のもつパワーやエネルギーをもっとダイレクトに体感できる時代がくるかもしれません。

どんなに技術が発達しても、自然や植物を愛しそのパワーを信じる人々がいる限り、植物を基本とするスキンケアは存在し続けるはずです。残りつづけるための環境を整えておくことも今を生きている人間の大きな役割のように思います。




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