【読んだ本】知られざる職種 アグリゲーター


2013年に出版された本ですが、知り合いからお薦めされたので読んでみました。紙の本は新品で手に入らないようなのでKindle版を購入。新陳代謝が早いビジネス書業界ですが、過去の良書が簡単に手に入るのは電子書籍のメリットですね。

アグリゲーター?ワニかな?って思っちゃいましたが、aggregator=同種・異種に関係なくいろんなものを集める人、という意味のようです。最近はエネルギー業界で、電力会社と需要者の間に立ってうまいこと再配分する人、というポジションができつつあるようですね。これからはそんな人材が求められるし活躍できるし、企業はそういう人材を活用していくと成長できるんじゃない?って本でした。

<印象に残ったキーワード>

・企業と個人の関係は、体と細胞に似ている→組織が動き続けることを前提に、その時やるべきことをやり遂げるために必要な相手と自由自在にくっついたり離れたりできる状態をつくっている。

・大企業でもスタートアップでも、新しい時代に価値を生み出していくのは「新しい時代の個人」。それは3+1=∞(ビジョン、能力、キャリア+パッション)を持つ人材。

・やりたいことを明確にして自律的に活動し、失敗を恐れず邁進し、社内外の組織や個人を巻き込んでいくのがアグリゲーター。

・人生に必要な知恵は「わらしべ長者」に詰まっている。

・ヴィクトル・ユーゴ―の金言「Taste is the common sense of genius (研ぎ澄まされた感性こそが何かを作り出すエンジン)」

<感想>

え、これほんとに2013年に書かれたんですか???ってなる本。2013年って滝川クリステルがおもてなししてたりアベノミクスが始まるか始まらないかだったりjuice=juiceが結成された年ですよ。忘年会幹事になってインドからの帰任者にあまちゃんのコスプレさせた年ですよ。え、もっと最近書いたんじゃなくて??

2021年現在は本書に書かれていることって、ふむふむそうだよねぇ実際そうなりつつあるよねぇってすんなり頭に入る人も多いと思いますが、当時読んだらどんな感想を持ったんだろうなぁ。そもそも興味ないぷ~ラブライブ見てスクフェスシャンシャンしよ~ってテンションだったかな…

弊社で営業していると”営業のメイン業務は社内調整”だと思うことが多いので、今後のキャリアを考えたときに、人と人とを繋ぐ、BizDevというかプロデューサーというかそういう仕事ができると良いなぁとぼんやり考えていたんですが、これってまさにアグリゲーターじゃないか。そしてその実践のためには、まずは自分のビジョンをしっかり持つことが大事なんですね。うん、悩める営業女子はもう少し悩み続けます。そのためにもインプット&アウトプットを増やしていきます。

終章に「2030年 社会、企業、働くワタシ」という小話?があるのですが、リモートワーク等々コロナ禍で一気に時計の針が進んだところもあるので、著者が今2030年を思い描くとどんな姿になるのかなっていうのが、私、気になります!(氷菓のアニメは2012年でした、惜しい)

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?