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読売新聞:20240601(←❌)(⭕️→20240611)

【ニュースの門 養殖サケ・マス 群雄割拠(盛岡支局 三品麻紀子さん)】

<概観>

サケの不漁で、すしなど生食での人気を背景にサーモンの養殖が各地で行われている
▶地域性や飼育方法などブランド化した「ご当地サーモン」は120以上▶「取る魚」から「育てる魚」へ

<歴史>

約150年前から国内のサーモン養殖開始
国立研究開発法人「水産研究・教育機構」▶1877年、米カリフォルニア州から輸入されたニジマス▶東京・四谷で卵が孵化▶東京都青梅市の養殖育での飼育が最初▶1926年、「水産増殖奨励原則」の公布▶淡水のニジマス養殖が全国で盛んに1980年代、ノルウェーから安価な養殖サーモン輸入▶生食文化浸透▶あぶり・カルパッチョ▶回転ずしの定番ネタ

<人気度>

2024年、水産大手・マルハニチロの調査▶回転ずしの人気1位のネタ▶13年連続「サーモン」

<ご当地サーモン>

いよかんのオイルを餌に加えて臭みを抑えた「宇和島サーモン」(愛媛県)
地元産レモン果汁を与えた「広島レモンサーモン」(広島県)
富士山の湧き水で養殖した「ホワイト富士山サーモン」(静岡県)▶赤身の印象があるニジマスに赤い色素成分「アスタキサンチン」が入っていない餌を与え、本来の白身魚として販売
特産のオリーブの葉の粉末を飼料に混ぜた「オリーブサーモン」(香川県)
それ以外にも「宮古トラウトサーモン」(秋田県)「佐渡サーモン」(新潟県)「西海サーモン」(石川県)「境港サーモン」(鳥取県)「桃畑学園サーモン」(岩手県)などがある。

<現状>

同機構によると、国内のサケの来遊数は1996年度の8879万匹をピークに減少し続け、2023年度は約4分の1の2285万匹。

岩手県水産技術センター▶サケは5~13℃の海水温を好む▶2024年5月水温は17℃まで上昇▶暖流の黒潮が北上し、冷たい親潮が南下してこない

<今後>

鹿児島大 佐野雅昭教授(水産経済学)▶国内で販売される養殖サーモン▶輸入が多い▶国産は2023年、推定約1万㌧▶円安による輸入品の価格高騰▶「今後も国内の養殖サーモンは拡大・発展していくだろう」と説明

<養殖拡大の背景>

2011年、東日本大震災が関係▶①養殖関連施設の拠点を県外に移転②出荷先を失った稚魚を全国の業者が買取

<サケとマスの違い>

サケもマスも同じ「サケ科」の仲間。違いに厳密な定義はなく、海にいる大きなものをさけ、河や湖にいる小さなものをマスと呼んで区別していることが多い

<農林水産省 養殖マップ>

<感想>

全部で何種類のご当地サーモンがあるのだろう?グーグル先生に尋ねてみたが、その回答は得られなかった。農林水産省の養殖マップを見ると全国津々浦々様々なサーモンがあるようだ。これだけ多いと、とても食べ比べなんてできなさそうだ。ご当地サーモンの品評会などもあるのだろうか?最も美味しいご当地サーモンは、どこのサーモンなのだろう?


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