創業5年目のスタートアップ企業が新たな社員の行動規範を掲げる理由
私たちは、映像エッジAIの製品サービスを提供する会社です。多種多様な映像AIアプリをプラットフォーム上で動かすことができるEDGEMATRIX プラットフォームやEdge AI Boxなどの製品を紹介し、スマートシティーや防犯パッケージなどのサービスパッケージを展開しています。
映像エッジAIのメリットと採用事例
映像エッジAIとは、監視カメラが撮影した映像データを、現場に設置したエッジコンピュータでリアルタイムにAI分析する技術です。映像エッジAIには、以下のようなメリットがあります。
- プライバシー保護：映像データは現場で処理され、必要なデータのみクラウドに送信されるため、個人情報の漏洩や改ざんのリスクが低減されます。
- リアルタイム性：エッジコンピュータが高速に処理するため、映像データの転送や解析にかかる時間が短縮されます。その結果、分析結果に応じた即時のアクションが可能になります。
- 通信コスト削減：映像データの量を減らすことで、通信帯域や通信料金の節約につながります。
映像エッジAIは、様々な業界や分野で活用されています。例えば、以下のような事例があります。
- 工事現場での安全管理：カメラ画角内にエリア設定し侵入を検知し、回転灯などの連携で注意喚起することで、事故や不正の防止に貢献します。
- 商業施設でのマーケティング：入口に設置した監視カメラ映像から人数をカウントし、来店者数や滞在時間などのデータを収集・分析することで、効果的な販促や店舗運営に活かします。
- 介護施設での高齢者見守り：ベッドや廊下に設置したカメラで高齢者の行動や体調をモニタリングし、転倒や異常などを検知した場合に、スタッフに通知することで、安全な生活環境を提供します。
新たな社員の行動規範について
私たちは、創業5年目を機に、社員の行動規範を見直しました。新たに掲げた行動規範は、次の3つです。
信頼(Trust):社員同士が信頼し合い、協力し合うことで、チームワークを高め、より良い成果を生み出します。信頼は、コミュニケーションやフィードバック、誠実さや公正さなどの日々の行動から築かれます。信頼を失うと、仲間やお客様との関係が悪化し、会社の評判や業績にも影響します。信頼は、私たちの最大の財産です。
規律(Discipline):私たちは、高い品質と安全性を求められる映像エッジAIの分野で事業を展開しています。そのため、法令や規則、契約などを遵守し、責任と自覚を持って業務を遂行することが求められます。規律を守ることで、お客様やパートナー様、株主様からの信頼を得るとともに、社会的な貢献につながります。規律は、私たちの最低限の条件です。
透明(Transparent):私たちは、社員全員が何をしているかを理解し、情報や意見を共有することで、業務の効率性や品質を向上させます。透明性が高まることで、問題や課題を早期に発見し、改善策を検討することができます。また、透明性が高まることで、社員のモチベーションや創造性も高まります。透明性は、私たちの最大の強みになります。
5年も経つと、創業当初に考えていた理想の姿とは異なる点も多くあります。それを誰かのせいにすることなく、自分たちの行動を見つめ直すことが必要になっています。また、大手企業が株主やお客様であり、さらには海外展開も進むなか、スタートアップでも上場企業並みの内部統制の仕組みが求められます。そして、社員全員が何をしているかを理解することで、業務の効率性が上がり、チームワークが高まることに加え、会社のリスクも減ります。この新たな行動規範を浸透させることで、会社を次のステージに引き上げたいと考えています。
私たちは、映像エッジAIの分野で、世界に誇れる会社になることを目指しています。そのためには、社員一人ひとりが、信頼、規律、透明の3つの行動規範を心に刻み、日々の業務に取り組むことが大切です。私も含め、全社員がこの行動規範を守り、お客様や社会のために価値を提供し続けます。