「音楽ができない人」の根源的理由

以前こんなことを書きました。

「音楽ができる人」と「そうでない人」の間には、互いに認識できない壁がある、という話です。

"音楽ができない人"の一番シンプルな理由は、実のところ、

【音/リズムがしっかり合っているかどうか認識できない】

ことにあると思っています。
その上にさらに理由はあるのですが、根源の理由はこれです。
そもそも"音楽ができない人"は、そのことに気づいてないので、「自分はできている」と思っています。
もしくは、なんとなく気づいても、その獲得の困難さを認識していて見ないふりをしています。

この発見に辿り着くまで、結構かかりました。
そしてわかったことは、世間で言われている「効果的な練習」の数々は、"音楽ができない人"にとっては、高度すぎるということです。
音/リズムを合わせることができないのに、「8分裏でリズムをとれ」とか「相対音感」とか言ってもできるわけがないのです。
「やっていればできるようになる」は、できる人の体験からくる幻想であることは、上記の過去の記事で書きました。
言語と同じで、幼少期に基本をマスターしないと使えないのが、音楽の基礎スキルなのです。

なので、"できない人"から脱するには、演奏以前の音とリズムを合わせる練習をすることになるのですが、ここで問題が発生します。
この練習は、本人が認識できないので客観的な評価が常に絶対必要なのです。
また、ほとんどの人にとって、大変な時間を要する繰り返し練習になります。
そのために、自分は、

・人に頼らない機械によるチェック
・忍耐が必要な練習を出来るだけ楽しく続ける方法

について、工夫をしています。
リズムに関しては、以前紹介したこの練習がそのひとつです。

これらの練習方法で実績を出し、いずれ考えと練習方法を体系化したいと考えています。


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