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映画『ディケイド 腐敗する者たち』


人と関わるのが苦手で

遊園地の管理人をしながら

郊外の一軒家で暮らす中年男ジョナサン。

母親の

虐待を伴う

異常で抑圧された教育の為に、

ドアにいくつも鍵を付けたり

潔癖で神経質で

異様な強迫観念を伴う

"病気"

を抱えていた。


拾った鍵を集め

「鍵の落とし主を想像する」

のが趣味。

毎日同じものを食べ

同じトレーニングをしながら

淡々と静かな毎日を送っていた。

ある日

二人の少女が

ジョナサンの家に盗みに入ったが、

帰ってきたジョナサンと出くわし

一人の少女は脚立から転落、

もう一人の少女は

家から飛び出した際に車にはねられ

不運にも二人は死亡してしまう。

ジョナサンは

家の中で転落死した少女の死体と暮らしはじめ

楽しみを見出すが

死体は徐々に腐敗し…

そんな冒頭から始まる映画。

ジャケットからだと

ゾンビ物かなと思ったけれど

予想とは全く異なる。

死体の腐敗が進むにつれ

ジョナサンが

静かな狂気に蝕まれてゆく様な描写から

見事にミスリードさせられたが

ラストまで鑑賞すると

ジョナサンの

本当の狂気

が明らかになる。

そこに救いは無い。

遊園地をはじめ

映像美に溢れ

どこかジョナサンのルーチンに

安堵を覚えるような感覚もあった。

ただのサイコホラーに徹底したものとは違い

芸術作品のような趣きがある。

猟奇的だけれど

殺人はしていないという面で新しさもあった。

#ディケイド #映画 #ホラー



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