吉田次朗という陶芸家
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吉田次朗という陶芸家

吉田次朗個展「Dinergy Moment」が始まりました。
2009年の開業以来、ずっとお取り扱いを続けさせていただいている唯一の作り手でもあります。そんな次朗さんのことをちょっと綴ってみたいと思います。

作品との出会い

「antiques+ふくや」という福岡にある古道具店をご存知でしょうか。
日本の古道具界では一目置かれている存在であり、店主夫妻の人懐っこさと確かな審美眼から、私たちも福岡へ行くと勉強がてらに時々立ち寄っているお店です。

EDANEをまだ始める前にふくやさんを訪れた時のこと。
そうそうたる古道具の中に、ひときわシンプルな白いタイル皿がありました。

「これもアンティークですか?」
「いやこれは吉田次朗という作家のものです」

「このブリキの作品もいいですね これも古いものですか」
「これも次朗くんですよ 彼は器用なんです」

 吉田次朗、、陶芸家 でもブリキや針金の作品も作る、、

これが吉田次朗作品との最初の出会いでした。

EDANEは、北欧やドイツで買いつけたアンティークのお店としてスタートしました。当時は作家の方に疎く(今でもですが)アテもツテもなかったけど、「吉田次朗」の作品はどうしても取り扱いたかった。なのでふくやさんに相談し、勇気を出して吉田さんに連絡を入れました。すると「大阪にうかがいます」との返信が入ったのです。吉田次朗という名前と作品のイメージから、

静かでストイックな人かな。渋い陶芸家先生やったら緊張する、、

とドキドキして待っていました。
すると「こんちわー!」と言って、若いお兄ちゃんがEDANEの扉を開けて入ってきたのです。白いヨレヨレの帽子を斜めに被り、ヨレヨレの擦れた白いリネンのシャツを着た少年のような青年、それが吉田次朗さんでした。
「なんか、思ってたんとちがう、、」と、一気に和んで話しが弾んだことを昨日のことのように覚えています。

写真:次朗さんの宇部時代の工房

あの日から12年が経ち、その間に次朗さんは父となり、拠点を山口から岐阜に移して居を構え、陶芸家としての知名度も全国区へと上がってきました。
ただ、有名になっても、お父さんになっても、彼は最初に出会った頃と同じピュアな少年のままです。それが私たちが次朗さんに惹かれる最大の魅力だと言っても過言ではありません。

豊かな創造力

画家の保手濱 拓さん、林 青那さんとの2人展、そして個展と「次朗の夏」を続けてきて今年で10年目となります。

写真:2011年「ル・コルビュジェの記憶」(保手濱 拓さんとの二人展)

写真:2013年「ゴーストランチ」(林青那さんとの二人展)

写真:2018年「からだ」(林青那さんとの二人展)

ル・コルビュジェ、イヌイット、アンリ・マティス、ジョージア・オキーフ、ルドルフ・シュタイナー、チャールズ&レイ・イームズ、からだ、顔、ディナジー

様々なテーマを豊かな感性で形にしていくことに毎年驚かされます。
バラエティに富み、しかも完成度が高く、作る量もすごいのです。鬼のような数の検品にも少し慣れてきました。今年も楽しく(たぶん)作ってくれたんだ、と思わせる仕事ぶりに私たちは毎年感謝し、次朗さんが大阪に来たら「たくさん食べていっぱい飲んでくださいね」と、いつも思っています。

生活の器

次朗さんは古い物が好きですし、用の美というか、生活の中で長年使い続けていける器を意識されているように思います。お皿は料理が映えるだけでなく、軽くて丈夫、使えば使うほどに味が出てきます。
昨今は釉薬をかけていないツヤ消しの器が人気です。「もったいなくて使えない」というお客様もいらっしゃいますが、料理のオイル染みなど気にせず、日々使っていくと、どんどん馴染んできて生活の器になっていきます。

前出のふくやさんでは、店主さんが丁寧に淹れてくれた珈琲を次朗さんの小さなカップで出してくれます。さすがはふくやさんと言うか、貫入が珈琲色に染まり、古い器のような味わい深さなのです。次朗さんのカップでいただくふくやさんの珈琲は格別なんですよ。

今年のカップも渋くてカッコ良いものが揃っています。

定番のトルソー(人の彫像)もここ数年人気となっています。
トルソーはテーマによって姿が変わっていきます。毎年違うトルソーをコレクションにされる方もいるようです。私たちも毎年楽しみにしています。

今年も吉田次朗ならではの素晴らしい作品が集まりました。よければぜひ遊びにいらしてください。ご予約承っております。

Dinergy Moment

ディナジーモーメント
吉田 次朗
7/10(土)〜18(日)予約制
12時〜18時

自然界の中、人工物の中にも互いに響きあうパターンがあります。
その法則はDinergy(ディナジー)と呼ばれています。
黄金比やフィボナッチ数列を下敷きに、様々な結晶や植物の種、花弁の形状、動物の骨格、蜘蛛の巣、線香花火、部族の刺青、貝殻、古代土器。多様で連続されたディナジーが響きあい形を作っています。

Moment(モーメント)は瞬間、また回転の力学を表しています。
私たちの住んでいる世界は、ディナジーとそのモーメントの法則によって生成されています。
吉田次朗の手と土から生まれるディナジーとモーメントをお楽しみください。

展示は予約制となります。
下記内容をメールにてお知らせください。
1、件名「ディナジー予約」
2、お名前(フルネーム)
3、当日連絡可能な電話番号
4、人数
5、ご予約の日時

1〜5をご記入のうえ、
edane@me.com
までお知らせください。(SMS、ショートメールでのご予約は不可)

どうぞよろしくお願い致します




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