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長谷寺と長谷寺と温泉寺とそれから私。




関東と関西で答えの違う問い

 皆さんは長谷寺と聞かれて、何県の長谷寺を思い出すでしょうか?
関東の方を始め、多くの人は、「ああ、鎌倉にある長谷寺かな」ってなる人が多いのではないでしょうか。
一方、関西地区に住む皆さんなら「奈良の長谷寺ね!」って人も一定数いると思います。実際この記事のヘッダーは奈良県桜井市の長谷寺です。紫陽花きれいですよね。その時期に行ったことないけど。(筆者撮影)
同じ名前のお寺って探せば呆れるほどあると思うんですよ。鎌倉の長谷寺も奈良の長谷寺も単純に名前が一緒なだけかもしれません。私もそう思っていました。というかそんなに深く考えたことがありませんでした。
しかし、去年の夏、城崎温泉に訪れた際に興味深い話があったのでその話でも今回はネタにしようと思います。ただし確証がないので面白話程度で。もし真実じゃなかったとしても私は一切の責任を負いません。


ちなみに… なんで急にこのテーマについて書こう!って思ったのはこんな経緯です。(あ、めちゃくちゃどうでもいいんで飛ばして大丈夫です)

 紫陽花のキレイな季節だねー
友人A そうだねー
 長谷寺にでも行きたいなー
友人A え、そのために関東行くの!?
 いや、鎌倉には来月行くけど… 奈良の長谷寺だよ
友人A ああー、そっちかー

五分後…

 暇だなーノートでも書くかー、お題募集
友人A 長谷寺!!
 長谷寺!?

ってことです。くだらないですね。
まあよろしくです。


第三の長谷寺(?)

 んで、城崎の話に戻します。城崎温泉と言えば兵庫県の日本海側にある温泉地です。野々村議員が足しげく通った 古くから志賀直哉など名だたる文豪が足を運んでいたと言われ、今でも有馬温泉や白浜温泉などに並ぶ関西屈指の温泉街ですが実は城崎温泉の奥の方にはロープウェイがあることをご存じでしょうか?名前はその名の通り、城崎ロープウェイといいます。

城崎ロープウェイ(筆者撮影、以下同じ)

結構昔ながらって感じのロープウェイが山頂の大師山と麓の温泉街を結んでいます。大師山からの景色は当然よく、温泉街と円山川を一望できます。無理していくもんでもないですがもし城崎温泉に行ったら乗ってみてもいいと思います。
 んで、この城崎ロープウェイには途中駅があります。それが今回の話のキーになってくる温泉寺の最寄り駅、名前はそのまま温泉寺駅です。ちなみにこのロープウェイの写真は温泉寺駅からの撮影です。

温泉寺駅の看板

降りてすぐのところに温泉寺があります。

温泉寺の本堂

中は撮影禁止なので写真が無いですが無料で観覧可能です。なんなら住職さんが直接案内してくださいます。10分くらい。ある程度いろいろなお話が聞けると思います。
 このお寺は正式名称も温泉寺です。長谷寺ではありません。しかし、奈良と鎌倉、先ほど出てきた2つの長谷寺ととっても深い関わりがあります。さらに、それが城崎温泉の名前の由来にもなっているスゴい場所なんです。


3つの寺に共通しているもの

 さて、先ほども書いた通り温泉寺の中は基本撮影禁止なので画像はありませんがある仏像が安置されています。その名を十一面観音像といいます。基本的には観覧することが出来ませんが、33年ごとに開帳されるのでそのタイミングで訪れると見ることが可能です。いや運ゲーにもほどがある。
 そして、この仏像の何がすごいのか。それは鎌倉の長谷寺、奈良の長谷寺それぞれになる仏像と温泉寺になるこの十一面観音像、1本の同じ巨木から作られていると住職の方に教えていただきました。勿論諸説あると思いますがもしそうだとしたら結構面白い話です。この話がなぜ同じ木でつくられた仏像が離れた場所に置かれているのか、確証はどこにあるのか。それはわかりません。素人なので。詳しくは各寺の住職様の方へ聞いてもらった方が確実です。
 でもこれって間接的な話ではありますが鎌倉と奈良の長谷寺には何らかのつながりがある(かもしれない)ってことですよね。同じ名前のお寺っていろんな組み合わせがありそうですがもしかしたら同系列のお寺なのかも知られません。めちゃくちゃ興味があるってわけではないのでそれから調べたりはしていませんが面白いテーマかもです。夏休みの自由研究なんかにどうでしょう。
 


城崎温泉の由来にもなる十一面観音

 そしてこんな話も住職の方から伺いました。どうやらこの3つの寺にある仏像、木のどの部分から作られたというのもはっきりしているよう。その話によるとどうやら温泉寺にある十一面観音は木の先端部分の木材を使用して作られたものらしいです。この木の先端の木から作られたというのが大事。

 木の先端→木の先→きのさき→城崎

 そう、木の先の部分を使って作られた仏像であるとされる温泉寺の十一面観音像が安置されているこの地を「きのさき」と呼び、それがいつしか「城崎」という漢字で地名になった、という説です。面白い。
 これもあくまで一説です。他の説もいくつかあるのですが個人的にはこの説を押したい。だって他の説よりエピソードトークとして面白いから。それだけなんですが、誰かに話してくなるような豆知識的な何かを感じます。ほら、今度城崎温泉に行ったときはちょっと温泉寺にも足を延ばしてみようという気になりませんか?興味を持ったのであればぜひ行ってみてください。

ちなみに温泉寺へは徒歩でも行けますよ(多分地獄)

あとがき

 ということで2つの長谷寺と温泉寺、そして城崎という地名の由来にまつわる話でした。友達にnoteを書くテーマとして「長谷寺」という謎チョイスなテーマを貰ったのに結局温泉寺ベースで書いていることには目を瞑ってください。ごめんよ友人。ちゃんと来月鎌倉の長谷寺行ってくるからね。
 あとどうでもいいけど鎌倉の長谷寺行ったら日本三大長谷寺(?)とかいう今勝手に考えた意味の分からない称号を達成できますね。んー、いらないかな。まあもしリーチかけている人がいるならせっかくだし次の旅行先として行ってみてはどうでしょうか。
 でも私はそんなどうでもいい称号より紫陽花を見に奈良の長谷寺に行きたいです。ただし永遠に金欠だから行けるのかと言われたら諸説しかありません。まあどっちかの長谷寺に行ったら旅行記にでもしようと思います。
それじゃ。
 


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