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本を買いました。「消費者の才能①」

品田遊さんの新刊「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々」を買った。それはもう唐突に買った。

先日、YouTubeのサジェストに「幽☆遊☆白書カルトクイズ大会」というものが出てきたので思わず観てしまった。オモコロチャンネル。たまにサジェストに出る、よくあるガヤガヤしたYouTuberくらいの認識でいた。その企画で司会兼出題者をしていたのがダ・ヴィンチ・恐山さん、つまり品田遊さんだった。

幽白は読んだことがなかったと言うわりに出題のレベルが絶妙にちょうどよく、きっとそういう頭のいい人なんだろうなと思って妙に気になった。恐山さんが前からTwitterで有名人だったことも、オモコロチャンネルのことも、私は知らなかったのだ。そういうこと、わりとある。オタクなのに。

それからWikipediaを調べ、この芸人さんみたいな人は会社員であり作家であり、さらについ最近新刊のエッセイが出たらしいことを知った。本屋に行って手に取ると想像よりも分厚い本で、帯に書かれたエピソード「手遅れ」を読んだだけで品田遊という人が特異な思考世界に生きていることがよくわかった。あのバラエティ風味のYouTubeをきっちり回してた人と同じとは到底思えなかった。気になりすぎる。
オシャレな表紙には「品田遊の脳内を覗く」とあってなんだかドキドキした。覗きたい。高揚感をレジのお姉さんに悟られないように会計して、小走りで家に帰った。

読み始めたその日のうちには同時発売だった文庫版「名称未設定ファイル」をポチり、その翌日にはnoteの有料マガジンに課金した。スピード感がすごい。

世の中的に注目されるのはクリエイターの才能ばかりだけど、消費者が消費者をやるためにも才能が必要で、特に「誰かを推す」という行為にはかなり素質がいる。

キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々

素質かぁ。そう言われるとなんだかこれでいいような気がしてきた。
周りの人からは「そんなに夢中になれるものがないから羨ましい」と言われ、同時に憐れみの感情を向けられている気がしていた。憐れみというか、うっすら蔑みのような。

でも人生ずっとこんな感じなんです。

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