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情報を圧縮せよ: 2022年12月5日

なんかずーっと恐山さんの話しちゃうんですけど。

12/4 『キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々』『名称未設定ファイル』刊行記念 品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)さん×上田信治さんオンライントークイベント

↑に参加した。発売からこの日が来るまでにちゃんとハマっておいて本当に良かったと思う。
特に上田さんがはちゃめちゃ楽しそうに恐山さんのことを話していてとても和んだ。トラックシミュレーターの実況が面白いらしいので見てみようと思う。上田さん…すごい見てるじゃん。

有料イベントなので内容を細かく書くのはやめておくけど、お二人の幼少期の話や影響を受けた作品のことが知れたし、書籍の話になったらジュンク堂のスタッフさんがすかさずリンクを貼ってくれるのはオンラインならではだったし、90分があっという間で本当に充実していた。

実は俳句にも前から興味があったので俳句の話ももっと聞きたかったな。昔、ひらがなポーカーというカードゲームで川柳か俳句を作るオリジナルルールを作って遊んだことがある。友達はつきあってくれたけど完全に私だけ楽しんでた気がした。うまく季語が入ったらボーナス、みたいなルールでした。


ここからは感想じゃなくて内省。

とにかく楽しいイベントだったはずなのに、なぜか終わった直後から心がズシッと重たくて、振り返って日記でも書こうと思っていたのにどうしても辛くてベッドに横になった。眠れなかったけど。なんでだ。あんなに楽しかったのに。

もしかしてこっちが勝手に親近感を抱いていたのに、恐山さんが生まれ育ちもDNAもあまりにも天才側(精神的貴族側)すぎて、憧れるにしてもおこがましくて打ちひしがれてしまったのか…それ自体おこがましい…などと思考のループに入ったまま寝た。
一夜明けて恐山さんの日記を読んだらちゃんと楽しかったことを思い出すことができて、そこでやっと正解に気がついた。

私は音声の情報を正確に聞き取るのが苦手だ。普段は90分も人の話を聞くことは少ないし、その全てを聞き取る必要がない事の方が多い(だいたいビジュアル的な補助がある)。
あのときはイベントが楽しすぎて、二人の話す言葉を一言一句聴き逃すまいと集中しきっていたらしい。

ちなみに私は文字に色を感じるタイプの共感覚を持っていて、人が話した言葉を聞き取ろうとすると一旦脳内で音声を文字に変換し、その文字の色のイメージを目の前の視界か記憶のカメラロールの適切な座標に出力してから、その画面まるごとをもう一度脳内カメラに収めることで意味を認識している。
文字にするとアホみたいだが記憶するには一番確実にできる。それで多分、入り口の音声認識がフガフガすぎてイベントの進行に脳の処理が追いつかず、オーバーフローしたということだと思う。普段いかに動画字幕に助けられているか実感した。

寝たら良くなったのは単に脳が疲労から回復したのもあるし、恐山さんがイベントのことを日記に書いてくれたおかげで、動画だった記憶をテキストファイルに圧縮して脳の容量を節約することに成功したようだ。ロボットかな?

脳に負担はかけたけど、こんなハイな気持ちになれることは人生そうそうないから。新しく面白いことを摂取するためにも、脳内の大きすぎる情報は圧縮しよう。そのための日記にしてもいいかも。

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