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小学生の夏休みにタイムスリップ/3冊目 湯本香樹実 『夏の庭 The Friends』 新潮文庫

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

5日連続投稿の1日目です。
あと4日も、ご期待ください!

本紹介の前に

この『夏の庭』は、過去に紹介したことがあります。ですが、その記事は私しか閲覧できないようになっています。削除した理由としましては、初投稿の記事で「紹介」と呼べないくらい拙い出来だったというものです。じゃあ、“今は胸を張って良い出来か?”とのご指摘があると思いますが、試行錯誤の末に皆様にお見せ出来る質のものであるとの判断です。(詳しくは、https://note.com/edamame_book/n/nd789a0cd2928の記事へ)

どのような項目を設けるか、タイトルをどのように工夫するかなど、まだ手探りの状態です。投稿する度に少しずつ改良を積み重ねて、最適解を模索しています。

とても身勝手な理由で申し訳ございません。
それでも応援してくださる方がいらっしゃるのなら、今後ともよろしくお願いいたします。

感謝

まだ、本題に入らないのか、と思われるかもしれませんが、すみません。

この場を借りて、感謝を述べさせていただきたいと思います。

フォロワー100人、ありがとうございます!!

これからも面白い本を紹介していきますので、応援よろしくお願いします!!

次の見出しから、本紹介です。

『夏の庭』ってどんな本?

選書理由

以下の理由です。

  • 文庫本フェスティバルにノミネートされたから

  • 夏にぴったりの本だから(まだ、残暑が厳しい季節ですよね)

解説です。

私は、1冊目から7冊目まで、今年の夏に開催されていた文庫本フェスティバルにノミネートしている本から選ぶことにしています。

『夏の庭』は、「新潮文庫の100冊 泣ける本」にノミネートしていました。

そして、夏にぴったりという点。「本紹介の前に」という見出しで書きましたが、この本は既に紹介したことがありました。ですが、その記事を投稿者の勝手な理由で(詳しくは「本紹介の前に」という見出しへ)削除しました。

以前の記事は、真夏に紹介しました。
個人的に、この本は真夏にぴったりだと思うからです。

ですが、夏休みが終わり、3連休が終わった今、夏休みが恋しい人もいらっしゃるのではないでしょうか?
かく言う私も、大学が始まって忙しくなり、夏休みが恋しいです。

そんな時期に、「気分だけでも夏休みにタイムスリップするという楽しみも、この本で出来るのでは?」と思い、選ばせていただきました!

ぜひ、読んでほしい人の特徴

以下の人に読んでほしいと思います。

  • 冒険が好きな人

  • 童心に返りたい人

  • 学生の人

  • 大切にしたい人がいる人

  • 田舎が好きな人

  • 夏が好きな人

あらすじ

この本の裏に書いてあるあらすじをそのまま書かせていただきます。


「町外れの古い家に暮らすひとりの老人を、ぼくらは「観察」することにした。生ける屍のような老人が死ぬ瞬間をこの目で見るために。夏休みを迎え、ぼくらの好奇心は日ごとに高まるけど、不思議とおじいさんは元気になっていくようだー。いつしか少年たちの観察は、老人との深い交流へと姿を変え始めてゆく……。喪われ逝くものと、決して失われぬものとに触れた少年たちを描く清新な物語。」


『夏の庭』の魅力

この本の魅力を3つ紹介します。

1.小学生の時のあるある

5ページの1番最初に出てくる「オバケ葉っぱ」の話はとても良く分かります。私も小さな頃、植物や花が大きくなったら襲われたり、食べられるかもしれないと恐怖心を持っていたことがありました。

こんな風に、小学生の頃になんとなく感じていたこと、よく居るクラスメイト、起こりがちな出来事など、「あった、あった!」となる小さなことが随所に散りばめられています。とても、懐かしい気持ちになりました。

2.死についての考え

この話は、小学6年生の男子3人組がおじいさんの死を見届けようと動き出すお話です。

私は大切な人を亡くしたことはありません。
だから、あまり人を亡くすということが分かりきっていません。

でも、読み終わって凄く清々しい気分になりました。208ページの山下のセリフが腑に落ちたからだと思いました。逆転の発想で、そう考えると、心強いなと思えました。私は価値観が変わりました。

3.夏であること

この見出しを見て、「は?」となった人もいらっしゃるかもしれません。でも、もう少しだけ読んでいただけませんか。

本のタイトルにもある通り、この本の季節設定は夏です。

夏休み、死、戦争の話、尾行、植物。
夏という設定が、これらを生き生きとさせ、物語の深みを出していると思います。

伝わりましたでしょうか?

これが仮に「冬の庭」というタイトルで、季節が冬だったらー。

おじいさんを尾行する、スリルとワクワクも。
庭で洗濯物を干すことも、庭に花の種を蒔くことも。
おじいさんの戦争体験の話も。

リアルに感じることの出来る魅力が半減すると、私は個人的に思います。

季節設定が夏なのは、絶妙だなと思います。

最後に

「夏の庭」のリベンジ記事、いかがでしたでしょうか?

紹介している魅力は変わっていないのですが、もう少し簡潔に、読みやすくまとめさせていただきました。

始めて読んだ時から、毎年夏に開いて読むのが恒例になっている本です。大人に近づくほど、懐かしいが増えていき、読み方も変わってきているのが良く分かります。

あなたのお気に入りの1冊に加えようと思ってくださるなら、こんな嬉しいことはありません。

ここまで、見てくださって、ありがとうございました。

今回から、次回紹介する本のヒントを書こうと思います。もし、予想をする方がいらっしゃいましたら、参考にしてください。

あなたのおすすめの本、次に紹介する本の予想、この記事の感想などありましたら、ぜひコメントをください。待っています!

えだまめでした。


Next article hint!

次に紹介する本のヒントは、

タイトルが漢字と平仮名を含めて9文字の本

です。


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