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まるで本と本屋への恋文/40冊目 村山早紀 『桜風堂ものがたり』 PHP研究所

始めに

見てくださって、ありがとうございます。
えだまめです。

最近疲れているので、好きなことばっかりしています。

今回は、桜風堂という書店と、銀河堂書店とそこに勤める書店員と、一冊の本に関するお話です。

本への愛

この本は、銀河堂書店に勤める書店員の月原一整が主人公です。物静かで人との距離を取るような性格ですが、仕事ぶりは誠実で、何より本や書店に対する愛情に溢れています。

この本は1人の書店員の話であり、一冊の本を売る過程の話であり、一つの書店の再生の話でもあります。

とても優しく、心にじんわりと明るい火が灯ったような、そんな話でした。

本も言葉だ

この本に、こんな言葉があった。

 リアルの世界では、声帯を震わす言葉にはならず、誰かの耳に届くことのなかった書物への愛や熱い想いは、この世界に存在しなかったのではなく、ひっそりと誰かのために書かれた恋文のように、ネット上に存在していたのだ。 
 そういうことなのだ。言葉を愛する者は、言葉を綴らずにはいられない。

p.169より

本も、そして、その本の良さを語るのも言葉だと、思い直しました。

言葉の可能性って、すごいのだ。どれほど、心を打つのか。未知数だ。

そう。一整が「胡蝶亭」として本の書評をネット上に書いていたのも、私がこの記事のように毎週木曜日に本に関する記事を投稿しているのも、本に対する愛情が身に余るから。どこかに吐き出して、それが誰かの目に止まるなら嬉しい。

タイミングが良かった

私はアルバイトですが、本屋に勤めています。だから余計に、この本を愛おしく思うのです。

この書店員さん達のように棚をつくったり、POPを書いたり、発注したりというようなことは担っていません。

でも、読み手を待つ本が1人でも多くの人に渡って、読みたい人が希望通りの本に巡り会えますように。そう言った思いは、私も持っています。本屋はそういう場所であってほしいし、そういう場所にするんだ。

こう思って働いている書店員さんがたくさんいるから、もう少しだけ本屋は長生きする。そう思う。

最後に

なんか、まとまりませんでしたね。

でも、こう言ったごたくを並べたくなるほどには素敵な本でした。続きの本も読みたいです。

見てくださって、ありがとうございました。
えだまめでした。

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