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初運転で車を壊す人生(後編)

↓前編はコチラから↓



 車は大ケガをしたものの、走行には問題無いと、警察の方から言っていただいたので、そのまま車を走らせ帰宅しました。翌日、レンタカー会社に車を返却しに行きます。事前に連絡はしたものの、実際の様子を見られるとなると、冷や汗ものです。そんな私を尻目に、レンタカーお姉様は、車の様子を見るなり「あらあ、すごいねえ」とケラケラ笑っておいででした。バラバラに弾け飛んだパーツを入れた紙袋を渡したら、より一層その笑い声は高くなりました。ブチ怒られると思っていた私は、少しホッとしました。そして必要書類に色々書いて、代金支払いです。ここでこの件で、私が唯一褒められるべきところ。それは、保険にフルで加入していたことです。まあ、車を乗るうえで保険に入るのは、当たり前といえば当たり前です。強制保険と呼ばれるものですね。初心者マーク×初運転だった私はその上で、免責の幅が広がる任意保険に全部入りました。その決断が功を奏し、なんと1万円以下で精算されました。あの壊し方でこのお値段……? 冗談はさておき、大学生の私にとって、金銭面でダメージがないということは、非常にありがたいものでした。


 そして帰宅後には駐車場の管理会社からの電話があり、壁は欠損していなかったとのことでした。切り際に「今後ともどうぞよろしくお願いいたします」と言われたのは、複雑でした。こちらこそどうぞよろしくお願いいたします。


 以上が一部始終です。

 今回、駐車場内で減速しており、たまたま相手が壁で、同乗者にケガひとつなかったからこうやって笑い話にできています。しかし、一歩間違えていれば、無傷で帰ることができなかったかもしれません。そのifを考えると、恐ろしくてたまりません。

 私もまさか、自分が初めて運転するときに事故を起こすとは思ってもいませんでした。この日を境に、車での事故のニュースを意識するようになりました。そして、運転する際には、以前よりもさらに注意深く、慎重に行動するようになりました。恐らく、調子乗りの私に、神さまが「お前は気をつけないと多分マジで人を〇す」と、警鐘を鳴らしてくれたのでしょう。自制するきっかけとして、起きた出来事だと思います。

 

 気づいた時には手遅れだった、ということが人生においてはいくつかあります。その点、私は手遅れになる前に気がつくことができたのではないかと思います。かなり幸運でした。一瞬がすべてを変えることがあることを、体験的に知ることができました。自分や誰かを傷つけることがないよう、心して生きていきたいと思います。皆さまもこれを反面教師に、よいカーライフをお過ごしください🚗💨

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