初めて自作キーボードを買った話
諸君、キーボードは好きか?
「いや好きもなにも道具やし…」と思われたそこのアナタ。
悔しいけどその通りだわ
ぐぅの音も出ねぇ。
好きと思われたアナタには会釈。
この度、初めて自作メカニカルキーボードを購入したのでご報告。
その前に”メカニカルキーボードって何?”って人のためにかる~く解説してみる。
もう知ってる人は本題の見出しに飛んでね
では解説。
キーボードは構造別にいくつか種類があって、ノートパソコンや安くて薄いキーボードでよく使われるシンプルな『メンブレン方式』と『パンタグラフ方式』、もう少し複雑な構造の『メカニカル方式』と『静電容量無接点方式』のざっくり4種類。
メンブレン方式
ゴムとかシリコンとかで伸縮、チープな薄いキーボードで使用される
パンタグラフ方式
メンブレン方式+プラスチック製のパンタグラフで収縮、薄型で安価。ノートパソコン等で使用される
メカニカル方式
バネで収縮する独立したユニット(スイッチ)が基板に固定される。値段はピンキリ、感触や音、見た目などよりどりみどり
静電容量無接点方式
バネで収縮する独立したユニット(スイッチ)が基板に固定されるが金属的な接点が無く高耐久。値段は基本高額。もともと静音、メカニカルみたく感触は選べるが選択肢はそこまで多くない。名前が長くてつよそう
ホビーとしての”自作キーボード”はだいたい3番目のメカニカル方式のキーボード、つまりメカニカルキーボードのDIYに関するもの。
上に書いたように、打感、音、見た目ほかこだわれる点が多いのに加え耐久性が高く、個人のDIYでできることが多い。
全部一体型のメンブレンやパンタグラフと違って、パーツは大まかにケース/PCB(基板)/スイッチ/キーキャップに分けられる。
1つキーが壊れたら全とっかえの前者と違って、壊れた箇所のパーツだけ交換すれば何とかなるのも魅力。
何より、スイッチに正しく潤滑剤(ルブ)を塗布すると、なんとも耳に心地いい「ノクッ…」という音がするらしい。
余談だけどこの独特の音をスラングで「THOCK」(ソック)と言う。厳密にはカタカタ言いやすいスタビライザーの入ってるキーをクソ静音化改造したものを指す
本題
ということで、自作PCにも比較的こだわって来たマンとしては、自作キーボードもかなり魅力的。
ぼくのかんがえたさいきょうの静音キーボードがほしい。
でも下調べしてみたら、ハードルくそ高くて草。
スイッチの種類??るぶ???キーキャップ???フォームファクタ???PCB????グループバイって???えハンダ付け必要なの???えいらない????ファームウェア??????
と前情報がえぐいのばっかりで、自作キーボードのASMRみたいな動画を見てお茶を濁すこと数ヶ月、最近何やら自作キーボード界隈が騒がしいではないか。
聞いてみるに、あるメーカーが新作のメカニカルキーボードを出したらしい。
それが今回購入したKeychron Q2(赤軸)
スイッチはファクトリールーブ(潤滑剤塗布済み)。
65%、いわゆるテンキーとF列のない小型キーボードながら、矢印キーと音量調節に使用できるノブ(他機能に改造可)がついて、組み立て済みのフルキット。フルキットなら自作って言わないじゃん→PCにおけるBTOみたいなもん?だと思ってゆるして
スイッチの基板への固定方式はホットスワップ(刺すだけ)なのでハンダ付け不要…つまり他スイッチに変えたくなったら簡単に変えられる。
キーキャップもCherryMX系といわれる十字の軸なので、気に入ったデザインや素材のCherryMX系キーキャップに変えたくなったらこれも簡単に交換可能。
キー入力時の衝撃と音の反響を抑えるためにずっしりと重いスチール製のガワで、内部には打鍵音吸収の工夫が1つ2つ3つ。
これにルブ済みのGateron G Pro赤軸スイッチが合わさって独特の深い音がする。
キーボード界隈の海外YouTuber兄貴たちも「これええわ」「Q1で指摘した所ほぼ直してきやがった」「これ初心者にダントツおすすめ」と絶賛しておる。
初心者にオススメといいつつ、なぜか固定でかかる不本意な送料30ドル含めた2万ちょいの代金を払って待つこと10日ほど。
ついに届いたので早速セットアップ。
試してみると
ウヒョ~~~~~~~
ってなった。
やたらキーキャップがブレてカタカタ言うRazer Huntsman mini(静音)と違ってめっちゃなめらか。Razerの静音とは何だったのか。
ルブ済みの本格(?)メカニカルキーボードの気持ち良さにちょっと感動。
絶賛する動画に踊らされて買った界隈初心者かつチョロい消費者になってる感は否めないけど、どちみち沼に落ちてただろうから今回は甘受。
3Dプリンタも持ってるので、早速ちょっとした遊び心でEscキーだけキーキャップを作って変えてみた。
使用したのはellienn氏作のこちらのモデル。
レッドストーン鉱石の旧テクスチャを再現するためダイヤのモデルを使用し、RGBを赤にしてぼんやり光らせれば、こじらせたマイクラ老害がひと目でバレるキーボードの完成。
白いガワを塗装で無理矢理グレーにしてるのもあって若干光が透けてしまっているのが気になるので、グレーのフィラメントが手に入ったら作り直すかも。
まとめと展望
高レベルでまとまった組み上げ済みの自作キーボードとはいえ、海外YouTuber兄貴たちも指摘していた通り、スタビライザー(幅広のキーのための補助アーム)の音が少し気になる。
このキーボードでは左Shift、スペースバー、バックスペースとエンターキーにスタビライザーを使用しているので、そこを押すたびにカタカタと何か軽い音がする…他のキーは「ノクノクッ…ノノノクッ…」と気持ち良く打ててるのに、頻繁に使うことになるキーがコレではいけない。
キーキャップを外してみると、なんとなくスタビライザーもルブしてあるように見えるけど、ルブが少ないのか純正スタビライザーの造成が甘いのか、
イマイチ効果が出ていない様子。
ということで、次回はこれをなんとかするDIYのお話をしていきます。
割と細かく面倒な作業になりそうなので、スキとかフォローとかで応援してくれると嬉しいです🙏
それでは今回はここまで。
またこんど✋
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