鴨農家修行⑯14日目

8:30 農場着
   いつもの
   鴨たちと写真撮影
13:00 日本料理屋ランチ
15:00 古着屋
17:00 お店

最終日 いつもの

今日が農場最終日。
2週間ちょい、あっという間だった。
毎朝美味しいご飯を頂いて、お弁当作って(ほぼ作ってもらってた。つめただけ)、農場行って。
たくさん食べて、たくさん寝ないと体がもたない力仕事。

大変。

そう簡単に人はいうけれど、どう大変なのかは、自分でやってみないとわからない。

もちろん大変だった。

ほとんど毎日農場にいかなければならない。
でも仕事がたくさんあるわけじゃない。頑張れば午前中で終わる。
孵卵機も朝、昼、晩チェックしなければならない。
二日に一度、卵をクーリング(水をかける)しなくちゃいけない。
餌は手動。20キロ。
卵も手動、手動で洗う。
週1回、とさつ、解体作業。

営業もする。発送もする。(ここらへんはやらせてもらってない)

毎日毎日続けなくちゃいけない。
鴨は生きているから。
でも、毎日の少しの観察が積み重なって大きな情報となる。

「鴨にえさやったり、掃除してやったりって、人間が支配されてるような気もしなくもない」

知能もあって技術もあって、一見世界を支配しているように見えるけれど、気候や動物たちには敵わない。
第一次産業に関していえばこれはほんとうに当てはまる。

動物ってすごいなって改めて思わされた2週間。

大変だったけど、それ以上に鴨が可愛くて、いつも社長含めたみんなに愛されて育って、愛されて美味しくみんなのもとへ届いているんだなって思うと嬉しさや達成感が勝る。

楽しかったな。

お店

お店には最後に同僚の方とラストオーダーで社長が来てくれた。
生産からお店で提供まで、まるっと経験できたのはすごくいい経験。

自分もいつか自分でやりたいなって思う。

私のこと

すごく理想だけど、牛、豚、羊、鶏、鴨を飼って、野菜も育てて、井戸水を引いて、電気も作って、山へ芝刈りに行って、山菜もとって、狩猟もやって(24時間じゃ絶対足りないな、これ)、で、美味しく料理するの。
お酒も造りたいし、パンもつくりたいし、服も染めたいなあ。

2週間鴨尽くしの日々。毎日調べたり考えたりすることでいっぱいいっぱいだった。

出会った方々に毎回聞かれる
「将来なにになりたいの?」
という言葉がずっしりと私にのしかかる。

今までずっと考えるのを避けてきた、現実的な部分。
とりあえず今好きなことをしているだけ。周りには行動力があってすごいねって褒めてもらえたけど、なんだか心の中で「これだけでいいのか」っていうもやもやがあった。
避けてきたことを親しい人にズバッといわれてしゅんとしたけど、やっぱり、これからのことを考えて時間を使わなきゃいけないなって思った。

周りは就活へ一歩踏み出す時期で焦りもある。

学生という何をしても最強な肩書があるうちに、考えて行動して、選択肢を増やそう。

今に満足しない。


鴨農家修行、とりあえず完。




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