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エンジェル投資の魅力とリスクについて知ろう【Angel's School #02】

弊社は「理想の未来に挑戦できる社会へ」というビジョンのもと、今までプロ投資家や一部の資産家に限られていたエンジェル投資の世界を民主化すべくイークラウドというサービスを運営している会社です。

NISAやiDeCoはここ数年で皆様にとってだいぶ身近な存在になりましたが、エンジェル投資はまだまだ知られておらず、知る機会や学ぶ機会もなかなかないと思っています。

このnoteマガジンではエンジェル投資に役立つ、基本的な知識から具体的なTIPSまで解説していきたいと思います。

第1回ではエンジェル投資の概要について学んできました。

その中で、エンジェル投資はハイリスク・ハイリターンの投資ということについても触れましたが、第2回のAngel's Schoolでは、エンジェル投資の魅力とリスクについて詳しく学んでいきたいと思います。

エンジェル投資4つのシナリオ

スタートアップにエンジェル投資をしたあとは主に4つのシナリオがあります。

シナリオ1:新規上場(IPO)

1つ目が新規上場(IPO)です。

上場後も株を持ち続けることはできますが、新規上場したあとにマーケットで売却することで資金回収を狙うことができます。

新規上場にあたってはマーケットで評価されるための一定の業績を出す必要があるうえ、東京証券取引所に上場を目指す場合は準備期間だけでも3-4年かかります。この新規上場は年間でも100社程度の狭き門です。

シナリオ2:売却(M&A)

2つ目は、事業会社等からのM&Aに応じるシナリオです。

この場合M&Aの際に株式売却に応じることで資金回収を狙うことが可能です。
新規上場の場合にも言えますが、キャピタルゲインを得るためには、原則として売却時に投資時よりも高い株価で売却する必要が出てきます。

シナリオ3:存続

3つ目は存続です。

これは左の青のシナリオを狙っている状態でもありますが、時間が経っても成長できず売却機会が訪れない場合は塩漬けのリスクがあります。

非上場株式は自由に売却できる市場はありませんので、基本的に中長期での投資が前提になります。

シナリオ4:倒産・清算

4つ目は倒産・清算です。

この場合、残念ながら株式はほぼ無価値となり、投資元本を上限に損失が発生することになります。

こういったシナリオを頭に入れつつ、エンジェル投資の魅力やリスクについても詳しく学んでいきましょう。

エンジェル投資の魅力

ここからはエンジェル投資の楽しみ方や魅力についてご紹介していきます。
エンジェル投資には大きく2つ、精神的なリターンと経済的なリターンがあると思います。

精神的なリターン

株主として起業家と同じ船に乗って志を共にしたり、投資先のスタートアップを通じてイノベーション支援や社会貢献をすることができるというのが1つ目の醍醐味です。

イークラウドでもさまざまな社会課題やイノベーションににチャレンジするスタートアップをご紹介しています。

自ら起業することやスタートアップへの転職が難しいとしても、エンジェル投資ならスタートアップのダイナミズムを特別席で味わえる可能性もあるかもしれません。

そのような上場株式にはない「近い距離感」という部分も特徴の一つです。

上場株式が売れっ子アイドルやメジャーバンドであれば、非上場株式は地下アイドルやマイナーバンドのようなもので、非常に近い距離で経営者や創業間もないスタートアップを中長期で応援して成長を楽しむという面白さがあります。

イークラウドで株主になった場合は、イベントやSNSコミュニティで直接経営者と交流したり、経営者からの定期的な活動報告をうけながら成長を応援することができます。もちろん株主として株主総会に参加して、議決権を行使することもできます。

また、自らの経験や人脈を活かして、キーマンの紹介や業務支援など直接スタートアップに関わっている投資家の方々もいらっしゃいます。

このように株主としての特別感を感じながら、近い距離感で応援できるのが特徴です。

実際エンジェル投資をしている方に、イークラウドでの「エンジェル投資」にどのような楽しさを感じているかインタビューしたものが以下になります。

イークラウドのnoteにて色々な個人投資家の方へインタビューした情報もまとめておりますので、こちらも是非ご覧になってください。

経済的なリターン

エンジェル投資はリスクの高い投資ですが、創業間もないタイミングで投資を行うことが多いため、IPOやM&Aに至った場合には金銭的に大きなリターンが得られる可能性があります。

また、エンジェル投資では、株主限定割引などの優待を実施している案件や、投資金額に応じて税制優遇が受けられる可能性があるエンジェル税制という制度の対象案件などもあります。

エンジェル税制については別の回で詳しく見ていきましょう。

エンジェル投資のリスク

エンジェル投資の4つのシナリオでも簡単に触れましたが、大事なのであらためてリスクについて説明していきます。

IPOやM&Aなどの売却イベントに至らない場合や、株式価値の向上に至らない場合は、投資リターンを得られなかったり塩漬けになるリスクがあります。

そして、残念ながら倒産に至った場合は投資元本を上限に損失が発生することになります。

非上場株式は上場株式のように常に市場で売り買いすることができないため、売却イベントなどが発生しない限り売却が難しく流動性がないという特徴があります。

また、非上場企業では、その株式に譲渡制限が付されていることが大半であり、その場合、仮に買い手が現れたとしてもその企業の承認が必要となります。

こういったリスクを加味したうえで、ご自身のリスク許容度や資産の額に応じて、許容できる投資額を設定しつつ、他の資産との分散投資を心がけるようにしましょう。

今回の振り返り

今回はエンジェル投資をしたあとの主要なシナリオ4つと、エンジェル投資の魅力やリスクなどについて学びました。

エンジェル投資はプロの投資家でも失敗することがあります。スタートアップへの投資においては、必ずリスクシナリオも想定しながら、余裕資金での投資をこころがけるようにしてください。

また、エンジェル投資は中長期での応援が前提となります。そのため、ご自身が共感・納得できた事業や、心から応援できると思える企業へ投資するようにしましょう。


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