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エンジェル投資とスタートアップについて知ろう【Angel's School #01】

弊社は「理想の未来に挑戦できる社会へ」というビジョンのもと、今までプロ投資家や一部の資産家に限られていたエンジェル投資の世界を民主化すべくイークラウドというサービスを運営している会社です。

NISAやiDeCoはここ数年で皆様にとってだいぶ身近な存在になりましたが、エンジェル投資はまだまだ知られておらず、知る機会や学ぶ機会もなかなかないと思っています。

このnoteマガジンではエンジェル投資に役立つ、基本的な知識から具体的なTIPSまで解説していきたいと思います。

まず初回のAngel’s Schoolは、基礎編第一弾ということで「エンジェル投資とスタートアップ」について学んでいきたいと思います。

▼動画でサクっと学びたい方はこちらからどうぞ


エンジェル投資って何?

エンジェル投資を一言でいうと「創業間もない非上場のスタートアップへ個人で投資すること」になります。

いつ投資?=「創業間もない非上場」のタイミングで投資

まずはじめに「創業間もない」という部分について解説します。

皆様が普段、一般的な証券会社を通じて売買しているのは証券取引所に上場している企業の株式です。一方、エンジェル投資では、図の左側、創業間もない段階・上場していない企業への投資を行います。

つまり、エンジェル投資では、創業間もない段階への企業へ投資するということになりますので、不確実性が高く・事業成功の蓋然性が低いタイミングで投資することになり、当然のことながら高いリスクを負うことになります。

しかしながら早い段階で投資をするということは、投資後に企業が大きな成長をして、のちに新規上場や他の会社からの買収に至った場合に、大きなリターンが出る可能性があるということにもなります。

投資家なら誰もが一度は「タイムマシンに乗って昔のあの会社に投資してみたい」と思ったことがあるのではないでしょうか?そういった夢がある投資にもなり得るのがエンジェル投資の魅力の一つです。

どこに投資?=急成長でIPOやM&Aを目指す「スタートアップ」に投資

エンジェル投資の対象となる「スタートアップ」とはどのような特徴があるのかについて解説していきます。

スタートアップという言葉にはさまざまな解釈があって、明確に定義することは難しいのですが、共通して大きく3つの特徴があります。

1つ目は成長スピードが早いという点です。

変化の激しい市場でビジネスを行うスタートアップはこれまでなかったカテゴリの産業に挑むことが多く、市場にプロダクトが受け入れられるまでに時間がかかる傾向にあります。

そのため、設立から数年は赤字が続き「死の谷」と呼ばれる期間が続きます。この段階で資金が尽きてしまうと、スタートアップは事業を推進できなくなります。

自己資金や借入のみでは急成長を実現するための資金需要を埋めることが難しいことが多いため、スタートアップではべンチャーキャピタルやエンジェル投資家など創業初期から未来の成長に重点を置いている投資家から外部資本を受け入れながら成長を目指すことが多くなっています。

プロダクトが市場に受け入れられ、死の谷を超えたあとは急成長を遂げて事業が伸びて行く可能性が出てきます。赤字を掘ってからぐっと伸びていくスタートアップ独特のこの成長曲線を「Jカーブ」と呼んだりします。

2つ目は斬新性のあるビジネスでイノベーションや社会貢献を意識しているという点です。

国内でもイノベーションや社会貢献を意識しているさまざまなスタートアップが生まれてきています。

挑戦したい未来・信じたいビジョン・応援したい経営者にベットして、スタートアップが成そうとしているイノベーションや社会貢献を投資というかたちで応援できることがエンジェル投資の真の魅力ともいえます。

起業や転職など実際に深く事業や領域に関わることが難しいという人も、エンジェル投資を通じてなら可能な場合もあるのではないでしょうか。

3つ目は出口戦略(イグジット)を検討しているという点です。

ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家などからの外部資本なども活用しながら急成長を目指すスタートアップでは、創業期から将来の資金調達や、新規株式公開(IPO)や売却(M&A)などの出口戦略を意識しながら事業を拡大させていきます。

IPOの場合は証券取引所に上場させてマーケットで株式を売却することで出資者が資金回収を行い、M&Aでは買収者に株式を売却することで、出資者が資金回収を行います。

このように新しいビジネスモデルや技術で新たな市場を開拓し、社会に新しい価値を提供したり社会に貢献することによって、事業の価値を短期間で飛躍的に高め、新規株式公開(IPO)や事業売却(M&A)を目指すというのがスタートアップの特徴です。

今回の振り返り

このように新しいビジネスモデルや技術で新たな市場を開拓して、社会に新しい価値を提供したり社会に貢献することによって、事業の価値を短期間で飛躍的に高め、新規株式公開(IPO)や事業売却(M&A)を目指す企業がスタートアップである、スタートアップ的であるといえます。

そしてエンジェル投資とは、創業間もないタイミングで成長のための資金を必要としているスタートアップに対して、まるで「エンジェル」のように個人で出資を行うことを指します。

事業成功の蓋然性が高くなっていない創業初期の段階に投資を行うため、エンジェル投資は「ハイリスク・ハイリターンの投資」であるといえます。次回のAngel's Schoolではエンジェル投資の魅力やリスクの詳細について見ていきましょう。

▼続編はこちらのマガジンで順次公開予定です!


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