再発見・インサートから覗くレコードの世界
みなさんこんにちは！まだまだ暑い日が続いておりますが、充実したレコードライフは送れておりますでしょうか？
今回はこれからレコードを始めようかな？どうしようかな？と、あと一歩のところで迷っておられるレコードビギナーのみなさんへの特別企画。筆者が「レコードって最高ですよね～」と思ういくつかのポイントの中で、最もシンプルな魅力をご紹介します。張り切ってレコード沼に引きずり込みますよ～。
文：吉本貴史（Ecostore Records）
筆者が考える最もシンプルな魅力、それは… ”持っているだけで幸せ”ということです！あまりにもざっくりし過ぎているので解説しますね。笑
まず例えば、CDを普段から買っている方はなぜ買っているのか、ということですよね。昨今、サブスクなどによる配信も進歩を続けており、音楽は形を持たないデジタルコンテンツとして十分楽しめる環境にあります。その上で、それを買いたいと思うのはやっぱり「モノとして側に置いておきたい」という気持ちが強いからです。すごくわかります。CDは音楽を再生できるだけではありませんよね。ジャケットや盤のアートワークを眺めたり、歌詞を読みながら聴いたり。いろいろな楽しみ方ができ、またそれが自分にとってとても特別な時間になることも。筆者も中学生の頃にお小遣いを貯めてBUMP OF CHICKENのCDを買い、歌詞カードの本当に隅から隅まで、盤の下のプラスチック板を外した裏側まで舐めまわすように眺めて楽しんだものです。（実際、メチャクチャふざけたボーナストラックの歌詞などが書いてありました）
その点で言うとレコードは、モノとして所有していたいという欲を最大限に叶えてくれるフォーマットである、と筆者は考えます。今回、文章であれこれ綴るより実際にみなさんに見てもらいたいなと思ったので、弊社で販売中の商品を何点かお借りして写真を撮ってきました。なかなか高額な商品だったので筆者も恐る恐る取り扱いましたよ...。御覧あれ！
まずは、今からちょうど50年前の1973年に発売されたユーミンのデビュー作『ひこうき雲』です。
なんだかオーラありますよねえ～。銀色の帯がまた一層、王者の風格を醸し出しているようにも感じます。中身も取り出してみましょう。
おおー。黒い冊子はインサートと呼ばれる、まあCDで言うところの歌詞カードですね。中には当然歌詞が書いてあるのですが、ここで一つ注目して頂きたいポイントがあります。
これは、アルバム本編には収録されていない詩？ポエム？です。当時、20歳前後だったユーミンがこれを書いたのかと思うと、本当に末恐ろしいです。どう考えても人生二回目。魔女です。筆者が昔持っていたCDの歌詞カードは白色の冊子にただ歌詞が書いてあるだけだったのですが（おそらく再発もたくさんされている作品なのでバージョンの違いなどもあるのでしょうが）、レコードを初めて手に入れた時、この知らない文章が目に飛び込んできて、それはひどく驚いたものです。文字や挿絵も大きいのでインパクトがありますよね。
もう一枚見てみましょう。先日、完全盤が発売されましたね。Asian Kung-Fu Generationの2008年作『サーフ ブンガク カマクラ』です。
こちらも部屋の壁に飾りたくなるような色鮮やかな一枚ですね。注目すべきは、こちらはインサートが2枚。なぜでしょうか。
実は、歌詞が日本語と英語で二枚用意されているんですねえ～。アジカン、世界の舞台を意識しています。ちなみに右側のインサートのイラストはCDの方では歌詞カードの裏表紙に採用されています。そういったCD版との違いを探すのもレコードの楽しさの一つですね。
以上、2点見て頂きました。いかがだったでしょうか。たとえ再生環境が無くとも持っているだけで喜びを感じることができるレコードの魅力。ほんの少しでもみなさんに伝わっていれば幸いです（まあ、再生機器あった方が絶対良いですけどね！）。これがもっと深堀りしていくと、発売年とかバージョンまで拘っていきどんどん泥沼にハマっていくことになります。筆者もレコードを買い始めてからまだそんなに歴は経っておりませんが、すでに片足つっこんでる気持ちです。笑
ここで今日のまとめ。みなさん、好きなものは側に置きましょう！それでは今回はこれにて失礼いたします。良きレコードライフを～。
筆者紹介：
吉本貴史（よしもと・あつし）
田舎を飛び出して田舎へ、そして昨年また別の田舎へ引っ越してきた男。職場だけ品川の似非シティーボーイ。社内では主に商材データの入力、レコメンドやコラムの執筆を担当。グッド・バイブレイションを求めてさまよう毎日。
【スタッフによるおススメ作品紹介・おトクな情報を購読しませんか？】
エコストアレコードはヤフオクに出品している商品のスタッフによるおススメ紹介・おトクな情報を毎週配信中。下記バナーよりYahooにログインのうえ、当店のニュースレターをぜひご登録ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？