手触り感を残す
先日、町内会の役で地域のふれあい事業に参加した。
実は2,3年ほど前からずっと役には当たっていたので、やっておられるのは知っていたけど。
先の社会情勢で事業はやっているけど、来なくて良いと言われ、今年ようやく本格再開するので、とお声がけいただいた。
初参加にして提供側。
来てみてわかる温度と空気。
どんな方がどのくらい来ていて、そこでどのように過ごすのか。
その日は盛況でスタートから終わりまで、ずっとたくさんの人がそこでの時間を楽しんでおられた。
ちょうど「客観性の落とし穴(村上靖彦)」を読んだところで、思い浮かんだ。
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誰かの語り、応答はザラザラしていて、非効率ではあるが。
データになる過程でバッサリ削がれる部分にとても大切なことが散りばめられている。
以前、定性調査を仕事でしていた頃を思い出した。
あの頃語りや行間から見つけようとしていたのは、こういうことだろうか。
未熟すぎて当時はうまく見つけて表現はできていなかったが、その人々の語り口やエネルギーをどうやったら伝えられるだろうと思いながらレポートをまとめていた。
まだこれだ!という手法や表現は見つけられていないけど、また挑戦だなと思う。
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