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レトロスペクティブファンディング (Retrospective Funding)とは?次世代のDAOの投票方式を解説!

こんにちは、Daishoです。

今回は、次世代のDAO投票方式「レトロスペクティブファンディング (Retrospective Funding)」について解説します。

このnoteで解決できる課題

  • レトロスペクティブファンディング とは何か?がわかる

  • DAOの投票方式のヒントが見つかる


レトロスペクティブファンディングとは?

概要

レトロスペクティブファンディングとは、あるプロジェクトが成功した後に、そのプロジェクトに対して資金を提供する方法です。最初に自分の力でプロジェクトを進め、成功したらその成果に対して後から報酬を受け取る仕組みです。

また、ハイパーサートと呼ばれる、特定の成果や影響を証明し追跡できるデジタル証明書により、プロジェクトの成功や影響を可視化し、それに基づいて資金を調達することが可能になります。

ハイパーサート(黒)が発行されるとファンディング(緑)が発生し、
ファンディング(緑)されるとハーパーサート(黒)が発行される

上記の図は、ベンチャーキャピタルやエンジェル投資家のように事業の期待に対してファンディングされるお金(緑・左)よりも非営利団体や研究プロジェクトのように事業が成功したときにファンディングされるお金(緑・右)の方がインパクトの分(黄)多いお金が払われるため、成功したプロジェクトに対するインセンティブとなります。

仕組み

  1. プロジェクトを始める
    プロジェクトを進める人(貢献者)は、自分の資金や時間を使って仕事を始めます。

  2. 成果を確認する
    プロジェクトが成功し、実際に良い影響をもたらしたことが確認されます。

  3. 後から報酬を受け取る
    その成功が認められた後、資金提供者が報酬を支払います。

具体例

  1. 新しい薬の開発
    科学者が新しい薬を開発し、その薬が病気の治療に成功したとします。その成功が確認された後で、科学者は資金提供者から報酬を受け取ります。

  2. 環境保護プロジェクト
    ある団体が森林再生プロジェクトを行い、数年後にその成果が確認されます。その後で、資金提供者が報酬を支払います。

メリット

  • 挑戦する動機
    貢献者は、成功したときに報酬がもらえると期待して、リスクの高いプロジェクトにも挑戦する意欲が湧きます。

  • 公平な報酬
    実際に成果を上げた貢献者が、その成果に応じて公平な報酬を受け取れます。

注意点

  • 悪い影響が出る可能性
    レトロスペクティブファンディングは、悪い影響が出る可能性があるプロジェクトには向いていません。後から罰金を課すことが難しいためです。

  • 不確実性の解消
    プロジェクトの影響が最初から分かっている場合や、不確実性がない場合には、レトロスペクティブファンディングは適していません。このような場合は、助成金などの他の方法が向いています。

まとめ

レトロスペクティブファンディングは、プロジェクトが成功した後に報酬を受け取る仕組みで、挑戦する意欲を高め、公平な報酬を受け取ることができます。ただし、悪い影響が出る可能性がある場合や、不確実性がない場合には適していません。

参考文献

免責事項

本記事の内容は、一般的な情報提供を目的としたものであり、法的助言を構成するものではありません。具体的な法律問題については、専門の弁護士等の法的アドバイスを受けることを強くお勧めします。本記事の情報は執筆時点のものであり、その後の法改正や判例の変更等により内容が変更される可能性があります。著者および本記事の発行者は、本記事の内容に基づいて行われた行動に対して一切の責任を負いません。

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