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コロナ特需

コロナの影響も企業によってさまざまである。業績に明暗が出始めている。良いところだけピックアップしてみた。

1.製紙

デジタル化の流れで印刷用紙の需要が減り、洋紙の販売数量は減ったが、トイレットペーパーやティッシュが好調だった。(中略) 新型コロナウイルスの感染拡大の影響は21年3月期に表れそうだ。

2.日用品(衛生)

マスクやハンドソープや除菌ウェットティッシュなど感染予防につながる商品を扱うメーカーも好決算が相次いでいる。 アルコールも3月から需要が増加、各メーカーとも増産している。手消毒用は発酵アルコール由来が多いが、一部合成アルコール由来も使用されている。コロナ新規需要である。

3.企業向けクラウドサービス

リモートワークの急伸から企業向けクラウドサービスもすごい伸びだ。

4.スーパー・薬局

小売では明暗が分かれている。巣ごもり消費でスーパー・コンビニ(住宅地)・ホームセンターは吉、百貨店、ショッピングモールは凶である。薬局も除菌・ウイルス対策でコロナ特需。

5.家食向け食品

外食が落ち込んだということは、どこかでその分を食べているということである。外食需要が家食需要に振り替わり、宅配ピザとか家庭用に強い食品会社の好調が続く。ごはん食の増加でふりかけが二けた増だという。パスタや米が伸びたのは報道の通りだが、冷凍系・インスタント系・レトルト系など簡単系のみならず、調味料や加工品、粉もの、惣菜などあらゆる内食向けが伸びているはずである。従って、外食が減っても半戻しぐらいはあるので、経済全体へのインパクトは思いのほか小さい。

6.自転車(通勤代替手段)

電車を使いたくないとのニーズで自転車も売れていて、自転車専門店あさひの売上が好調だそうだ。電鉄会社の収入減の一部は自転車需要としてプラスとなる。

7.通販プラットフォーム

アマゾン、楽天、アスクルその他の通販プラットフォームはもちろん、大吉である。バーチャルがリアル店舗の売り上げをどんどん食っていく。

8.宅配サービス

日通やヤマトや日本郵政にもコロナ宅配特需がある。インターネットビジネスのリアルを支えるクリティカルサービスだ。それ以上に『withコロナ生活を支える大切な仕事』としてリスペクトも出てきている。

9.ホームオフィス用品

ホームオフィス用品もバカ売れである。PC、タブレット、ルーター、プリンタなど大物以外にも、テレビ会議用カメラ(旧いノートPCにはカメラが付いていなかったりする)、ヘッドセット、各種ケーブル、マウス、さらにテレビ会議で映りが良くなるようにビデオ用照明も。メーカーに加えて、ビックカメラやヨドバシカメラの通販も絶好調である。これらは増えるだけのコロナ特需。

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10.ゲーム(任天堂スイッチ)

そうそう、リモートワークだと仕事がはかどるのですぐ終わってしまう。ヒマつぶしにゲームだ。任天堂スイッチ、あつ森、リングフィットアドベンチャー。買いたくても買えない状況。これは、プレコロナの外出需要やエンタメ需要やスポーツジム等を一部喰っているともいえる需要増。


これら以外では、特殊清掃業者(消毒作業)。

短期的にもこんなに特需が発生している。代替需要もあるが新規需要も少なくない。4-6月期のマイナス成長幅は意外に小さいのではないか。経済という奴はしぶとい。

あと、一つ付け足すと、緊急事態宣言前であったが3月の家計調査消費の落ち込みは前年同月比6%の減少に過ぎない。マスメディアの騒ぎ方を真に受けているとわからないかもしれないが、この数字は私の直観と一致している。

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