資産負債アプローチ・収益費用アプローチ
本日のテーマ
会計の勉強をしていると、「資産負債アプローチ」や「収益費用アプローチ」といった言葉を目にすることがあります。本日は、これらのアプローチがどのような背景で生まれたかを説明したいと思います。
資産負債アプローチの起源
まず、資産負債アプローチが登場する以前は、収益費用アプローチの概念しか存在していませんでした。このアプローチでは、収益と費用を対応させることを重視しており、資産は将来の費用をプールしておくものというイメージがありました。しかし、この方法では将来の収益に貢献しない勘定が資産に計上されてしまうことがありました。これは問題視され、資産の適切な計上も必要だという考えが生まれました。これが資産負債アプローチのオリジナルな考え方です。
資産負債アプローチの拡大解釈
オリジナルな資産負債アプローチは、貸借対照表(BS)が損益計算書(PL)に対して優れていることを示すものではありませんでした。つまり、利益の適切な計算と資産の適切な計上は両立されうるというのが、オリジナルな資産負債観でした。しかし、その後、「資産負債アプローチ」という名前が一人歩きし、拡大解釈されるようになったと言えます。
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