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物理的に強い女キャラが好きだった私が、漫画で過去最高に憧れた「物理以上のインパクトの強さを持った」女性キャラクターについて

初めて人生で「萌え」(死語)という感情が生まれたのはおそらく「うる星やつら」の藤波竜之介ちゃんな私ですが、その後もバトル系漫画ばっかり読んでいたせいか「戦う女キャラ」が昔からめちゃくちゃ好きです。とはいえ力こそパワー!みたいな女子もいいですが、ワンピのナミさんみたいな頭脳派、技巧派で乗り切っていく女性キャラも大好き。

そんな感じの中で、過去一番インパクトを受けて死ぬほど生き様に憧れた女性キャラがいます。彼女は、作中での強さはせいぜい中の下、しかしその啖呵と生き様に死ぬほど痺れる方でした。それが柴田ヨクサル「エアマスター」の崎山香織です。

エアマスターとは

体操選手になるべく英才教育を受けた主人公の女子高生、相川摩季がとあるきっかけでストリートファイトに転向し、空中殺法で様々な強敵たちと戦っていくバトルアクションです。主人公の摩季はもちろん「ハチャメチャに強い女」なのですがここではその(自称)ライバルとして出てくる、崎山香織の話をさせていただきます。

とにかく自我の強さが半端じゃない

崎山が一番活躍したのが8巻〜9巻の「女子プロ編」。マイクパフォーマンスをしまくる崎山に「出すぎなんだよ!」と言われての一言。

そして「飛んで火に入る夏の虫」と呼ばれてのこれである。

女子プロ編の崎山はマイクパフォーマンスが絶好調すぎて名言のオンパレードでした…。こんな自我が強い女キャラ見たことない。ヨクサル先生描いてて楽しかったろうなぁ…。

過去を振り切る強さ

女子プロ編はもう一つ、崎山の学生時代の宿敵と戦う場面がありました。学生時代に言動が目立ちすぎて、不良女子に目をつけられ、男を使って集団暴行、集団レイプを受けた崎山。その相手の不良女子がリングに現れたのです。当時のトラウマを払拭するような見開きの啖呵が作中で一番好きな場面です。

自分の人生、何があっても「面白え」「人生のスパイス」と言い、ビビるアタシは許せねえ、アタシがあの崎山香織だぞ!!!と叫ぶ、ここであまりに崎山の人生に惚れてしまったのです。「処女膜かえせ!」もなかなかだった…

主人公・エアマスターへの執着と最終対決

これも作中屈指の名場面。ほぼ作中最強の主人公、エアマスターこと相川摩季に出会ったことで一変した崎山の人生。摩季との最終対決は力の差が歴然でしたが、それでも崎山の矜持は崩れない。摩季に(倒すまで)「悪いが1秒だ」と言われて、のブチギレが凄まじかった。これこそ大・崎山香織様の生き様だ…!

それを受けての摩季の「1秒だ」が痺れすぎる〜!!!しっかり1秒で崎山は倒されましたが、その後も彼女の生き様はずっと最高でした…。

ヨクサル節効きすぎなクソデカ吹き出しとクソデカ写植に全く負けない存在感、自己肯定力、そしてさまざまな意味での強さ。過去漫画を読んだ中でここまで魂震わされたキャラは初めてだったかもしれません。(エアマスター事体は結構昔に読んだのですが、いまだに崎山を上回るインパクトあるキャラはなかなかいないかも)

ちなみにエアマスターは男も女もとにかく最強キャラ目白押しでバトル漫画としての勢いが半端なく、どのキャラもインパクトはすごいです。崎山以外だと、キャラの中では比較的(比較的)常識人なサンパギータ・カイという女子プロ編のラスボスが可愛くて好きなのですが、クールな雰囲気なのに超絶ドルヲタなところが最高。

この「推しに誰かが食いついた時の反応」がリアルすぎるのだ…。ちなみにこの推しの「薮沢くん」、実は……?というところもまた面白いとこだったりする。

崎山香織の名言はここでは一部しか出せないくらい多いんで、ぜひエアマスター読んでみてください…そして崎山や多くのインパクトの強いキャラに燃えていただけたら嬉しいです。

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