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[19]コロナ感染の後遺症: 認知機能低下/脳の構造的変化/萎縮/灰白質/組織障害 (Douaud et al 2022, Nature)

先月(2022年2月)にNatureから出版された論文:
SARS-CoV-2 is associated with changes in brain structure in UK Biobank
(2022年3月12時点ではPreview PDFに無料でアクセス可能)
URL: https://www.nature.com/articles/s41586-022-04569-5

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コロナ陽性となる前の脳構造の画像(1回目のスキャン、脳機能イメージングのことだと思われる)と陽性判定後(2回目のスキャン)の比較した研究。

臭覚や味覚異常、倦怠感などの報告はメディアで確認したことがあるが、脳の構造にも異常が起きるらしい。

ただし、本調査は51-81歳が対象で、50代でも影響が見られているものの、年齢が高いほど差が顕著に表れている(Fig.1とFig.3)。

医学の知識はなく初見で専門用語が理解できないので、アブストを調べながら読んだ。Follow-up研究が大切と言われている。

しかし、出版から約1ヶ月で301,000アクセスとは凄い。恐るべしトップのGeneral誌。。。

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感染対策および感染後の対応についても気をつけたいが、このようなその後の人生に影響を与え得ると考えられる後遺症について知ることで、身を引き締め、社会での対策は弱まっても個人レベルでの感染対策は徹底して行いたい。

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Douaud, G., Lee, S., Alfaro-Almagro, F. et al. SARS-CoV-2 is associated with changes in brain structure in UK Biobank. Nature (2022). https://doi.org/10.1038/s41586-022-04569-5


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