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【前編】CEO葦苅さんへのインタビュー (創業の経緯とカンボジアでの取り組み)

こんにちは
今回は弊社の代表取締役、葦苅へのインタビュー記事になります!
設立のきっかけから、コロナ禍での現地農家産のお話、今後の展望など、盛り沢山でお届けしていきます
前半は葦苅さんのプロフィールや設立のきっかけ、葦苅さんが現地で行っていることについてお伺いしました!

葦苅さんプロフィール
1993年生まれ。大分県日田市出身。早稲田大学商学部卒業。大学院先進理工学研究科一貫制博士課程に進学後、朝日研究室にてコオロギの利活用に関する研究に取り組む。この研究成果をもとに2017年に株式会社ECOLOGGIEを創業。現在はカンボジア在住。Forbes 30 Under 30 Japan(2019)、文部科学大臣賞(2016)など受賞多数。

イケメン社長



ーエコロギー設立のきっかけを教えてください!


設立は2017年12月になるんですけれども、それより前からエコロギーとしての活動はしていて、最初の大きなきっかけになったのは大学3年生の時に 2つの外部講座を受けたことになります。

その講座では将来の企業家養成講座のような学生に企業家精神をつけるようなものでした。そのとき講義を担当されていた浜松先生との出会いも大きかったです。

学生で起業することには全く興味関心がなかったんだけども、その2つの講義を受けたおかげで学生なりに起業してみたいと思うようになりました。

その後、資源の直線的な消費・廃棄から脱却し、新たな食の繋がりを構築することや、コオロギという生命資源を循環的に活用することで社会課題を解決したいという気持ちがあったため、自分の家でもたんぱく質を作ることができる昆虫コオロギを育てはじめました。

卵から孵化させれば明日にでもできて、しかも特に何も大きなお金もいらないのは、自分で食糧を作る体験としてやりやすかったです。

それを自分でもできるんだと思ったことも設立のきっかけのひとつです。



ー現地で葦苅さんはどのようなことをされていますか?


基本的には何でも屋ではあります。

エコロギーのビジネスって昆虫コオロギを生産して、加工して、販売していく1つの流れがあるけれども、特にやっぱりカンボジア現地の役割が生産と加工なのでここに本当に注力しています。

農家さんがコオロギを作っているので、コオロギの生産指導であったり、農家さんからの買取も行っています。

買い取ったコオロギを加工場のあるプノンペンまで持ってきて、高品質に加工していく、生産から加工までを自分の目で現場で見ています。


―実際にコオロギを運んだりする作業もされているんですか?


自分たちで直接買い取ることもあるんだけれども、プノンペンと農家さんがあるタケオ州は離れていて、毎回自分が農家さんのところに行くのも大変なので、エコロギースタッフの親戚とバイヤー契約をして、バイヤーさんに行ってもらう感じでやってます。

コオロギ農家写真2

↑コオロギ農家の方


―実際に農家さんのもとに行くことはありますか?


やっぱり重要なタイミングとか新しい餌を試してみるとなると、自分が現地に行ってこの目で見に行きます。

現場感覚が大事なので普段から農家にはスタッフが行きますが、重要なときは必ず行くようにしています。

私たちエコロギーは簡単に言うと昆虫食の企業で、生産から販売までやっていますが、エコロギー設立のきっかけにもある、早稲田大学での研究成果を基にしたのがうちの生産方法なので、やっぱり1番生産に力を入れているということもあるし、ある程度量産化のステージをちゃんと作れています。

でもただそれが別にまだ100点じゃなくて、今後も色々な改善ポイントがあったりするので、そこは僕がカンボジアにいて現場に行くことでしかできないアプローチが必要だと思っています。



―今はいくつくらいの農家さんのコオロギを使っているのですか?


僕自身が2018年の6月に初めてカンボジアに来て、2018年の年末から完全に長期滞在してるんですよ。

その際にカンボジアでDan Church Aid(デンマーク本部)という災害支援支援や食料安全保障を専門的に行う国際NGOとの出会いがあって、数十軒のコオロギ農家さんのコネクションを得る機会があり、それから現時点では約50軒の農家さんと連携しています。


このエコロギーっていう会社を広げたり、社会発信するためには何か価値がないといけないと思っています。

私たちがカンボジアで啓蒙活動を行ったことで、もともと少数であったコオロギ農家がここ数年で増加しました。

最近ではかなり利益も生み出しているコオロギ農家、いわゆる「スターコオロギ農家」も現れるようになってきました。

未来のスターコオロギ農家を育てるためにも、生産者と触れ合いながら、カンボジア現地で実際にコオロギや生産者と触れ合っていくことこそが僕がカンボジア現地にいる意味だなと思っています。



最後まで読んで頂きありがとうございました。
次回もインタビューの続きをお送りします。

こちらからチェックしてみてください!

お楽しみに!


インターン生・あやの

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