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世界を編集する

世界を編集する
毎日のように張り替えられ、新たな連絡事項が次々と降り注ぐ連絡黒板、
顧問から口頭で告げられる部活動の予定、
LINEを通してやってくる友人からの誘い、
SNSで目に入ったマックやスタバの新作を食べに行く予定、
あなたの行動はこれらの外部から入ってくる膨大な情報に濃淡をつけ、
自分にとって得かどうかを判断し、
友人や家族の行動や反応を予測したうえで成り立つ。
つまりは世界を編集することで生きている。
同じものでも人によって受け入れ方が異なるのは、
紛れもなく編集があるから。
元を辿れば、自分に入ってきた情報も、誰かに編集されたものだし、
先を見れば、自分が発した情報も、誰かには編集されて受け入れられる。
そうやって、たった一つであったはずの物体や現象は
人々の編集によって姿形を変え、この世界に存在し続ける。
さらには、その物体そのものが失われた後ですら思い出として存在し続ける。
もっと言えば、記憶も呼び起こされる度に再編集されている。
この世界を編集しているのは、確実に自分だけだ。
この世界を正確に捉えているのは自分だけだ。
(私の「この世界」はあなたの「この世界」とは違うよ)

自分にとって関係のないことも、誰かにとっては密接な関係だったり。
自分で区別したものが、人には区別できなかったり。

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