農薬って必要?農産物を選ぶときに覚えておいてほしいこと

こんちにちは!

ダイエット以外の記事を初めて投稿するえこふです。

さて、私たちが普段食べているお米や野菜といった農産物ですが、大きく2つに分けられます。

  • 農薬を使用して栽培したもの(農薬使用農産物)

  • 農薬を使用せず栽培したもの(農薬不使用農産物)

皆さんはどちらを購入したいと思いますか?

個人的には、農薬不使用農産物を購入する必要はないと考えています。

本記事では、私がなぜそう考えるのか、農薬を使用して栽培しても大丈夫なのか、そのへんを開設していきたいと思いますので、ぜひ最後までお付き合いいただけるとうれしいです。

農薬とは

農薬は、農薬取締法で下記のように定義づけされています。

(定義)
第二条 この法律において「農薬」とは、農作物(樹木及び農林産物を含む。以下「農作物等」という。)を害する菌、線虫、だに、昆虫、ねずみ、草その他の動植物又はウイルス(以下「病害虫」と総称する。)の防除に用いられる殺菌剤、殺虫剤、除草剤その他の薬剤(その薬剤を原料又は材料として使用した資材で当該防除に用いられるもののうち政令で定めるものを含む。)及び農作物等の生理機能の増進又は抑制に用いられる成長促進剤、発芽抑制剤その他の薬剤(肥料の品質の確保等に関する法律(昭和二十五年法律第百二十七号)第二条第一項に規定する肥料を除く。)をいう。

農薬取締法(昭和二十三年法律第八十二号)

つまり、農作物を病気や虫、雑草といったものの被害から守ったり、農作物の生理機能を調節する働きを持った薬剤を農薬というわけです。

もし農薬がなかったら、病気や虫、雑草などの被害によって収穫できる農作物の量は大幅に減少してしまうでしょう。

便利な農薬ですが、もちろん無制限に使えるというわけではなく、農薬ごとに使える量であったり、回数であったり使用方法が細かく設定されています。

もし仮に使用方法を守らず、農作物から一定基準値以上の農薬が検出された場合、農作物の回収、賠償金の支払い、業務停止などになることがあります。

適切に使用されていれば農薬をそれほど心配する必要はない

農薬の摂取量の基準として一日摂取許容量(ADI)というものがあります。

これは、一生その農薬を摂取し続けたとしても、科学的に健康への悪影響がないとされる一日あたりの摂取量のことで、動物実験で悪影響が確認されなかった量の最大値(NOAEL)にさらに安全係数の100分の1をかけて算出された量です。

つまり、毎日これだけ食べても大丈夫でしょうという量に、ちょっと心配なのでさらに100分の1をかけた量ということです。

そしてさらに、農薬を適切に使用した場合に残っていてもよいとされる農薬の量(残留農薬基準値)は、この一日摂取許容量よりもさらに低い値で設定されています。

つまり法律上は、科学的に問題ない量の農薬しか使用できないことになっているのです。

しかし一方で、ごく稀にではありますが、誤った使用方法をしてしまって、基準値以上の農薬が検出されることがあります。

その点では、農薬使用農産物の方がリスクがあると言えなくもないですが、基準値超えの農産物と遭遇する可能性を考えると、そこまで気にする必要があるかどうかは疑問です。

農薬不使用農産物は値段が高い

一般的に、農薬使用農産物と農薬不使用農産物では、後者の方が値段が高いことが多いです。

なぜ、農薬不使用の方が高いのでしょうか。

そちらの方が安全だからでしょうか。

農薬不使用農産物の方が高いのは以下の理由からです。

  • 農薬使用農産物に比べ収穫できる量が少ない

  • 「農薬を不使用」という付加価値

一つずつ説明していきます。

農薬使用農産物に比べ収穫できる量が少ない

農薬を使用して栽培した場合と農薬を使用せずに栽培した場合では、後者の方が平均的には収穫量が少なくなります。

収穫量が少なくなるのは、農産物が病気や虫、雑草によって被害を受けるからです。

収穫量が少ない場合、経営を成り立たせるためには、農産物の価格を上げざる負えないのです。

「農薬不使用」という付加価値

現状、農薬を使用していないことを農産物に表示するためには、下記のいずれかになります。

  • 農林水産省のガイドラインに則して「農薬:栽培期間中不使用」と表示する

  • 認証を受けて「有機JASマーク」を使用して「有機〇〇」と表示する。

要は、適当に「無農薬」という表示をしてはいけないということです。

そして、表示のルールを守って上記いずれかの表示をするとした場合、それは付加価値となりますので、価格が上がる要因となります。

まとめ

個人的には農薬不使用農産物を購入する必要はないと考えています。

それは以下の理由からです。

  • 農薬使用農産物が健康上の悪影響を与える可能性はかなり低い(ゼロではない)

  • 農薬不使用農産物は値段が高い

一応言っておきたいのですが、「購入するな」と言っているわけではありません。

お金に余裕があって、農薬による影響を極限までゼロにしたいという場合は、農薬不使用農産物を選べばいいと考えています。

以上、農産物を選ぶときの参考にしていただけるとうれしいです。

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